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平凡パンサー 6-2 TSUKUBA 2008.4.27   
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7.GG500 戦評〈2〉
PANTER TOUR GG500 話してみるとやっぱり普通のオジサンだった
最近ツアーの連中と話をしていて、ドライビングの概念が根底から覆されたと言う田口さん
今年度は今村との一騎討ちだと思われていた冨田だったが、若手の台頭や、枯れた筈の山北が季節外れの開花を見せたため成績が延ばせないでいる。ツアーの名門の居心地を冨田に聞いたところ「いや〜昔からの記録を見たんですけど、エースの阿部さんって全く活躍していないんですね〜。コンストラクター常勝って、山本さんのお陰だったんですね〜。頑張らなくっちゃ。」と今頃になって少し気付いたようだった。

しかし阿部に言わせると、ニュータイヤをこっそり使われていることや、お弁当の中味を入れ替えられていること、ガソリンを抜かれていること、フレームを入れ替えられていることなど、レーサーとしてまだまだ気付かなければならない問題が山積しており、もっと精進して成績を延ばして欲しいらしい。

後藤と風戸のチームは筑波からニューマシンを導入してきた。風戸のオーソドックスはマクラーレン仕様にたいして後藤のそれはあきらかに特別仕様のマシンのようだ。「えっ? 分かります? いや〜特別仕様なんです。本場インドのターメリックをふんだんに使い、25種類の香辛料と共に煮込んだカレーを塗料に混ぜていますので、なんとも言えない、この世のものとは思えない香しさがでるんです。そしてカレーですから10倍、20倍といった配合ができますので、空気抵抗は自在に変更できるんです。」と、教えてくれた。

この画期的な発明は参加者の注目を浴びたのだが、空気抵抗よりもその強烈な香りのため、採用に踏み切る事に抵抗があるようだった。

今村が最年長にして最速なのは人間では無いからだという噂が有る。そこで本人に聞いてみた。「今村さん。天候を自在に変化できるって聞いたんですけど、どうなんです。」「馬鹿言っちゃいけないよ。人間なんだから、雨を降らす事はできても、晴れさすことなんてできないよ。普通そうだろ?」「????……やっぱり、そう……ですよね。でも、空を飛べたり、壁を通り抜けたりできるって聞いてますけど。」「いくらなんでも、急いでる時以外できないよ〜。」「やっぱりそうですか……。後、空気中から糖分をとることができるから、殆ど食事をしないっていうのは本当ですか?」「ああ、甘露のことか。あれは旨いぞ〜。ベアでも扱ってるから一度食べてみるといい。」「ベアで売ってるんですか?」「夜中の3時から5時までのタイムセールで出してるよ。」「……。」

話してみるとやっぱり普通のオジサンだった。妖怪や仙人は存在しない事を確信したと伝えると。今村は笑いながら「普段の努力が肝心だよ。」と言い、煙りと共に姿を消した。

実は遠藤が本気なのがわかった。チーム名が“バケラッタ”なのでおちゃらけで参加しているのだと誰もが思っていたが、伝わってくる話によると、次戦の榛名から投入予定のニューマシンが凄いらしい。シャーシーは古いS01のままのなのにナンチャッテV32を装おい、パンサーエンジンを改造することなくX30風にみせるため、意味無く水冷の部品を積み込む気合いのいれようだ。「ツアーのメンバーって見た目に弱いですから、テクニックよりも見た目で勝負します。」と、決意を語ってくれた遠藤は、さらに顔を黒く塗り、ハミルトンになりきり無敵の存在の振りで必ず結果を出すと誓ってくれた。

榛名ではピットレーンの出口で追突されないように注意しなければいけない。

異常気象が続くと山北にも変化が訪れるらしい。今年は春の訪れとともにいきなり速くなり、周囲を驚かせている山北だが、チームメイトの高橋によると「冬場に、山北オジサンに肥料と水を間違って多くあげちゃったら、春先から開花しちゃって、これじゃあ絶対に夏までもたないよね〜。」と心配していた。

ベアでは、普段でも1レースもたないんだから、面白いからもっと肥料と水をやってみようと試したところ、お尻と頭から花が咲いたそうだ。

榛名では多分満開になりそうなので、ビールとつまみを用意してあるので見に来て欲しいと山北は言っている。
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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR」は“少ない取材と”“大きな想像力”で制作されています。 「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク! ADVAN PANTHER TOUR Vol.33 第6巻2号(通巻33号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 撮影/色々 差入/本当に来ね〜な〜 発行所・パンサーツアー事務局/03-3704-0194(FAX)
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