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平凡パンサー 10-6 HARUNA 2011.10.9
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6.GG500 戦評〈3〉
PANTHER TOUR GG500 最近、鴨居のことをパンサーツアーのハミルトンと
高梨さん。初参加ありがとうございました。

最近鴨居のことをパンサーツアーのハミルトンと例える人間が増えて来た。それは500クラス創設の当時からトップドライバーとして君臨してきたことに対しての評価だと思っていたら実は違っていた。

「鴨居さんは何故ハミルトンと比べられるのですか?」
「僕が、速いからじゃないですか。」
「いいえ違うみたいです。ハミルトンは最近彼女に振られましたが…鴨居さんもまさか振られたってことは無いですか?」
「えっ!!それは……、なんで……えっ?どういうことですか?」
「MCIAという組織はご存知ですか?」
「MCIAですか?知りませんけど。」
「ママのCIAという組織で、通称MCIAと呼ばれているんですが……」
「!!……。」

一瞬絶句した鴨居は周囲を見渡した、すると何故かニッコリと笑った鴨居ママの姿を見て、絶望したかのようにその場に座り込んでしまった。

実は、鴨居はハミルトンのようにプライベートの記事に敏感で、精神的に追い詰められると、レースでミスをすることからハミルトンと例えられているということだった。ここ榛名でもスタート直後にスピンして、レースを台なしにした為、プライベートでまたママに見付かったんじゃないかと、ツアーで噂されている。

MVP争いは中村と渋谷がわずか1ポイントでしのぎを削っている。
渋谷は、MVPを獲得したこともあるツアーの重鎮だ。中村とのポイントレースは1ポイント負けているとは言えやはり経験に秀でている渋谷が有利だという声が高い、しかし不安な要素もある。髪型がちょっと天然パーマなのだ。

最近の研究で、勉強ができる人が頭の良い人というのは間違いで、それはあくまで後天的なものであって、脳が訓練された人間でしかないということが分かって来た。2011年に発表された論文によると「髪の毛の性質がその人の基本的資質を表す」ということが発見されたというのだ。これによるとストレートヘアのひとは実直で真面目、毛質が太い人は強情と、本当にその人をよく表しているらしい。それに当てはめると、杉山カートでは"頭脳"的役割をしている渋谷の毛質は天然パーマ。そうただの渋谷は天然のオッサンでしかないらしいのだ。それについて杉山に聞いてみた「渋谷さん? そうけっこう天然だよ。ヒロト君のヘルメットを間違えて被ろうとして『最近勉強ばっかりしてるから頭がでっかくなっちゃったみたい。どうしよう杉山さん』って真面目に言ってたし。」
やはり渋谷が絶対というわけではなさそうだ。

では、まだ新人の域を出ていない中村がその若さと勢いでMVPを獲るのだろうか? これにも不安な面があるというのだ。実は中村という姓を持つ人間は複数集まると2番目以降の中村から加速度的に劣化してゆくという法則が発見されたのである。

『ウィキペディア』によると、中村は日本で八番目の大姓だとでているが、そこで紹介されている有名人のトップは"中村玉緒"で"中村雅俊と著名人がつづくが、四位は"中村うさぎ"とかなり危うくなる、八位になると"マイケル中村"とかなり劣化がすすみ十位は"中村光宏"とすでに誰だか分らない状況になってしまう。

そして次の項目で、中村(区)という名前を付けた自治体が名古屋市の中に一つあると紹介されているのだが、その次の項目に驚くべき事に消滅した自治体として28もの中村が紹介されているのだ。そう、中村は亡び行く種族だったのだ。

ツアーで一番速い中村はライズの中村になりベアの中村は2番手になる。そう先にダメになる中村の方がタイトルを獲ることは"中村の法則"からして考えられないのだ。

ベアでファースト以外で頑張っている一人が三上だ。ベアで何故コスミックに乗るのか、普通はファーストよりもコスミックが乗りやすく速いからだと考えるが実は違う。ツアーという特殊なレース環境、つまり他のレースよりラップタイムが遅いレースで、速さを出せないとカートレースを趣味にしているものにとって他に行くレースがないのである。そこで三上は自分の技量が上がるまでの言い訳にコスミックに乗っているのだ。

「いや〜、ベアの田中さんが嫌がって中々セッティングに集中してくれなくて、どうしてもコンマ数秒詰め切れないんだよね。」 と、チーム監督には申し訳ないが、今は泥を被ってもらい、成長するまで待ってもらうつもりで言い訳の材料になってもらっていると言っている。そんな三上にたいしてベアも大人の対応で親切に接し、田中は「三上さんにはコスミックの完璧なセッティングでいつも思いっきりレースをしてもらいます。それはカート屋として当然のことです。」 と、コスミックが負けるのが心地良いので、是非このまま頑張って欲しいとエールを送っている。もちろん速くなったら手を抜くらしい。

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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR」は“少ない取材と”“大きな想像力”で制作されています。
「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
ADVAN PANTHER TOUR Vol.56 第7巻7号(通巻56号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 撮影/色々 差入/本当に来ね〜な〜 発行所・パンサーツアー事務局/03-3704-0194(FAX)
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