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平凡パンサー 10-4 TOCHIGI 2011.7.11
10 11 12
8.OG350+GG500 戦評〈7〉
PANTHER TOUR OG350+GG500 信号は毎回赤です。青でも私が渡る直前に赤に
氷でひと息ついている早瀬さん

手塚はポールを取るだけの実力が有りながら、リザルトに結びつかない場面が多い、そう事故に巻き込まれる確率が非常に高いのだ。では、ドライビングが荒いのかというとそうでもない、人柄を反映するように穏やかなドライビングだと誰もが言うのである。では、原因はなんだろうか? ということでツアー事務局が解明に乗り出した。

「手塚さん、もしかしたら"運"が悪いんじゃないですか?」
「いえ、そんなことはないですよ。宝くじを買っても、懸賞に応募しても、何もない平凡な日々を送ってますよ。」
「悪い事はおこらないですか?」
「事故でけがした事はないですね、自分にが乗っている電車が人心事故を起こして止まるというのなら毎週ありますが…」
「毎週??」
「うんこなら毎日踏みますが……」
「毎日!!」
「信号は毎回赤です。青でも私が渡る直前に赤になりますよ……」
「毎回ですか……」

とりあえず事務局はこれ以上手塚のそばにいると、災難にまきこまれそうなので、相手にしないで逃げる事にしたらしい。

早瀬が突然引退をほのめかすかもしれないとの噂がある。もちろん黒い交際の責任をとる形になるというのだが、特殊な事情があるということなので早瀬に聞いてみた。

「うちのチームはいたって健全なカートチームなんですけど、一点だけ指摘されるとどうしても逃げようのない事実がありまして、もしかしたら世間的に責任をとらなければならない可能性があるのです。」
「一点だけといいますと?」
「うちのチームは見た目が堅気にみえないんです。これって世間的にアウトなんでしょうか?」
と、かなり悩んでいる様子だ。そういってファクトリーユーのメンバーを見てみると、「……。」と、誰もが引きつってしまった。

ひいき目にみても、一般人には見えないのだ。「大丈夫でしょうか?」 早瀬の問いに事務局長の幾橋は、「早瀬さん。多分大丈夫だと思います。誤解が生じないようにチーム全員がピンクのユニフォームを着用してもらって、できればフリルをつけてください。それから髪の毛にカチューチャは必ず着用です。髪の毛が長い方はシュシュでの代用は認めます。サングラス着用の時はレンズに目玉を描いて下さい。たばこを吸う時にはマニュキュアを忘れないで下さい。それとチーム代表の田中さんが移動する時にはダンボール箱をかぶせて下さい。」 と、少し周りに気を使っていただければ、それで充分ですと、微笑っていたため、早瀬も安心したようだった。

今年350に移動してから異常に伸びたと噂される岡澤が、また周囲を驚かせてみせた。そう、まだ2年目にも関わらず必殺技を拾得し、見事に実戦で決めてみせたのである。ベアの事情通によると「あの技は、一朝一夕でできる技ではないんです。ベアでもベテランでメンタルが異常に強い人でないと出来ない大技ですから、岡澤さんがレースで決めたのは驚異的です。」 と、ベアでは長年やっていてゴミやクズ扱いのベテランが、ボケてくると獲得できる不思議な技なのだが、異常な早さでゴールできることだけは事実だと教えてくれた。

その技は"ルール無視"。俗に言う"失格"という大技なのだ。

では実際ベアレーシングで披露された過去の例をみてみると、蟻馬選手が普通の周回のタイムよりピットインした周回のタイムが10秒も良いという大技をだした。この時使った技は"近回りしちゃえ"という技で数台を一気に抜き去り1位でチェッカーをうけた。その他に蟻馬選手が周回遅れギリギリの1位の前を走りそのままゴール。この時使った技が"計測器だって間違っちゃうから"だ。もちろん1位と発表された。今回の岡澤は、づ〜っと2位を走り先頭がピットインした後1位を守り抜きそのままゴール。今回使用した技は"ピットインしたくなかったんだもん"だった。しかし、これらは大技は、価値観の分らないと不届き者が、本来この技が秘めている芸術性にふれもせず評価し"失格"とされてしまった為、残念ながら正規のリザルトには乗っていない。

走るアーティストならば世間が認めてくれなくとも1位を目指さなければならない時がある。忘れないで欲しい、この偉人達は歴史から抹殺されてしまったが、あの一瞬一番輝き、1位でチェッカーを間違い無く受けていたのだ。

さて、ベアの田中もレースに参加している。さしたる印象と成績を残さずに静かにレースを楽しんでいる。もちろん最年長グループの一人だということもあるのだが、ギスギスしないレース態度は見習うべきところがあるのかもしれない。そんな田中を見る度に思ってしまうことがある。「あの人は尊敬できないな〜。」絶対に尊敬できない風貌なのだ。

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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR」は“少ない取材と”“大きな想像力”で制作されています。
「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
ADVAN PANTHER TOUR Vol.54 第7巻5号(通巻54号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 撮影/色々 差入/本当に来ね〜な〜 発行所・パンサーツアー事務局/03-3704-0194(FAX)
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