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ベアのニューウェーブ岡澤さんと森永さん。レースに参加してから旨くなりました。 |
山形がパンサーツアーをステップアップのカテゴリーとみなしている事が杉山カートの調査で分かった。
実はパンサーツアーを経て他のカテゴリーに転向して行く人間も多いのだが、ほとんどが初心者がレースに慣れる為、比較的優しいレースをするツアーで経験を積み、タイムも上がり上達した後、ガチンコのレースに挑戦するのだが、山形の様にベテランで伸びしろもそれほど無い人物がステップアップを考えている事は俄には信じられない事だ。このことについてチーム監督の杉山は「山形さんが2日前の7月15日にAKB48のオーデションの〆きりが有るので申込んで来たって言うんだ。だから、もしかしたら次の掛川は出れないっていわれたんだ。」 と、驚くべき話をしてくれた。そして杉山は山形の動機が『一緒の更衣室で着替えがしてみたい』という、本当に純粋な気持ちからなので、反対は出来なかったと言っている。
石川はここまで善戦を重ね500で速さを印象づけることに成功しているが、如何せん優勝に届かないでいる。その為チームも石川に絶対的なサポートを約束し、優勝をチームの最優先事項として取り組む事を明言している。その第一段として、もてぎでは「石川さんにはアップデートしたシャーシーでレースに望んでもらいます。今回は技術的に難度の高いもてぎですので、ドライビングに集中できるよう、シャーシの倒れ込みを最少にする"補助輪"を付けます。」と、自信満々に答え、みんなを唖然とさせた。
レースではチームの狙い通りに石川が急に扱いづらくなったシャーシーの為にドライビングに集中せざるを得なくなり、5位スタートから4つ順位を落として9位となった。その結果をうけレース後のチーム会見では「作戦は99%成功した。ただ1%だけミスをしたのは、4つ順位を"上げ"て1位になるという筈が"下げ"になってしまった、たった2文字だけだった。」と、作戦は成功したと言い切り、"和民"での打ち上げを発表。単に呑み会好きの集まりだということをバラしてしまった。「さすが山田だ!」 と、もてぎレースの後、山田を賛辞する声が数多く上がっている。
山田と言えばツアーの中でも特に特長があるレーサーで、どんなレースでも期待されず、華々しい活躍も見せないという、どこを誉めて良いのか一番わからない特長の全く無いレーサーという特長で知られているが、今回ここもてぎでも、その希有な才能を如何なく発揮し、350でほぼまん中のリザルトを得る事に成功した。
そのことについてチーム監督の杉山は「残念ながら今回350の参加人数が偶数なんだよね。これが奇数だったら間違い無く山田さんはまん中の順位を残せたのに本当に残念です。」と、応援しがいのない平均的なリザルトを残す山田の姿を見て、チームとしてどんだけ盛り上がらなくて辛いレースウィークを過ごしているか感じて欲しかったと涙を流していた。山田本人も「優勝できなくって残念です。次ぎ頑張ります。」 と、当たり障りのないコメントをバッチリ決め、杉山の涙ながらの訴えを、見事に風化させてしまった。
丸塚がシーズン半ばだが350のMVPをほぼ手中に納めた。
昨年はツアーの参加人数が少なかった為、年末のパーティーで出された賞品は実にショボイものだった。しかし、今年は春先から参加人数が好調で、昨年の人数を遥かに超えている。もちろんそういったことは事務局の手伝いをしている丸塚は手に取るように分かっているはずで、今年の年末の賞品は確実に昨年よりもよさそうなのだ。
そこで丸塚はオーバーテイクポイントを目立たないように2戦に1回だけ獲得し、その他のレースは、ポイントが減らないように注意し粉飾リザルトを重ねて来ているのだ。今回ここもてぎでも最終ラップにスピンし、見事に0ポイントを獲得、実に腹黒くレースをしている。
500でMVPレースのトップに立っているのは渋谷だ。渋谷が言うには、「MVPが一番簡単にとれる賞です。休むと-5ポイントになるので毎回参加し、頑張らないで普通に走ってると、無理して失敗したり、ボーナスため過ぎて下位に落ちたりする人が絶対にいますから自然とプラスポイントになります。実は年間を通して統べてプラスポイントの人は1〜2なんです。ここに入ると50%の確立でとれますから、実に簡単なんです。」とツアーの最高賞が一番簡単だと証明してしまったのだ。
「渋谷が40歳以下ならフィールズ賞に輝いたのに…」と世界が惜しむ頭脳なのだが、実際は杉山カートの会食の際の割り勘の計算や、おつりの計算で珍重されており、KAZUO賞を受賞していることはあまり知られていない。
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