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「無茶苦茶はやくなったので、一回クビにしておく??」ということで、次回は350の照屋さんです。 |
単なるF1好きのオッサン集団がBATHだ。パンサーツアーの当日、「今日は放送があるから早めに切り上げて帰ろうよ。」と提案してくるのはいつもBATHの原口と手塚なのだ。
しかし真面目な手塚と軽い原口が旨くやっているのは不思議なのだが実はこれには見事な戦略があったのだ。
手塚が「作戦会議やセッティングの情報がもれるとまずいから、合い言葉をきめよう。」と言えば、原口が「じゃあ、『にんにんにんったらにんにんにん』と言ったら『ぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴー』と返そうよ。」 と、決めるというふうに、戦略は手塚が考え、実戦方法を原口が決めるという、役割分担がはっきりしている為旨くいっているらしい。しかし、実戦があくまで原口のチャライテイストで行われる為、小さな子どもかのウケが良いので家族からは評判が良いが、パンサーツアーで最もキモイお父さんランキングで現在1位であることは本人達は知らない。
小宮山がパンサーツアーに初参戦して一番驚いたのが、ツアーの参加者の全員が杉山カートのショップの壁の色はピンクだと思っている事だった。小宮山が言うには「いやーまいりましたよ。会う人会う人『君は何フェチ?』ってフェチ前提で聞いて来るんですよ。杉山カートってどう思われてるんですかね。私なんかミニスカとパンチラが好きなだけでフェチなんてとんでもない。思いっきりノーマルですから。」 と、風評被害も甚だしいと困惑しているようだった。得にフェチに関しては、警察にはマークされているが、捕まったことは一度も無いので、皆に勘違いして欲しく無いと、ノーマルであることを強く訴えていた。
加藤も小宮山同様に風評被害を受けていると憤っている一人だった。加藤は「そりゃ、秦野には桃ノ木が町中にあって、春になると空気が甘い香りにかわりますし、川にはお酒が流れますし、女性達はかた乳を出したファッションで男達を誘惑していますが、桃源郷なんかではないんです。普通の町ですから。僕なんて女達の所にいるのは週に4日しかないし、真面目に一日は仕事に行きますから、大手町のサラリーマンとなんら変わる所なんてありません。それから……」 と、レース終了後話してくれていたのだが急に杉山達に拉致され、話が聞けなくなってしまった。加藤は病院に緊急入院になったらしい。杉山は大変申し訳なさそうに、「加藤はおかしなヤツなんで、あんまり言う事を信じないで欲しいんだ。相手すると妄想が酷くて皆にも影響出ちゃうとマズいから。」 と、全身から甘い桃の香りを漂わせながら、迷惑をかけた事を何度も詫びていた。
舛添はベアで一番練習量が多い真面目なレーサーだ。
ある時は新東京で一日で100周走り、帰ってビールと肉料理を堪能しながら走りを振り返る。寝る前にもお酒とつまみで走りの反省をしてから寝、朝起きて出社の前にベーコンエッグをかじりながらハンドリングに付いて考える。
昼は得意先の専務と懐石料理での会食中に、思わずブレーキングについて考えてしまう。また、外出時には人とすれ違う度、ポテトフライを頬張りながらオーバーテイクのタイミングを計ってしまう。
そんな舛添の熱心な姿にベアレーシングでも、練習方法を伝授しようと「断食したほうが速くなるよ?」 と、アドバイスを送ったりするのだが、真面目な舛添は「いやいや、まだまだ遅い僕の為にそんなにケアしてくれなくても大丈夫です。もう少し速くなったらまた、色々と教えて下さい。その方が身に付くと思います。」 と、メインは食事なので、その言い訳の為にカートをやっているのだから、よけいな事を言わないで欲しいと、謙虚な態度を見せた。
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