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平凡パンサー 10-3 KANTO 2011.5.8
10 11 12
5.OG350+GG500 戦評〈4〉
PANTHER TOUR OG350+GG500 イクちゃんはどうやったら勝てるのか?そこで、皆さんのお知恵を……
加藤さん。最高齢での参加ありがとうございました。

幾橋が最近困っている。そう、もともとパンサーツアーは幾橋が仲間に勝って偉そうにする為に始めたレースで、初年度はちゃんと最終戦まではポイントリーダーだったのだ。

「え〜緊急議題です。『イクちゃんはどうやったら勝てるのか?』。これまで事務局長をやりながらなので……と、ごまかしておりましたが、実は幾橋ツアーの黎明期に優勝したっきりで、長い間優勝しておりません。しかし先日袖ヶ浦で、ベアの田中さんが4位に入り、この言い訳も近い内に使えなくなる状況が予想されております。そこで皆さんの知恵を拝借したく、ここに会議を設けさせていただきました。」
「猿に山手線の運転をさせろというのですか?」
「無理を承知でお願いしております。私どもとしましては猿にスペースシャトルを運転させるくらいの気持ちでおります。」「……。」

難しい問題だった。参加した関東の有名ショップのオーナー達でさえ、唸って答えを出せないでいた。

「有るとしたら、榛名でのアリケン走法しかないか……」
「えっ!あの奇跡のアリケン走法を現代に蘇らせるのか?」

そう、ショートカットした事を本人が気づかないままチェッカーを受け、ガッツポーズをとった奇跡の男蟻馬健一の走法を幾橋に再現させるしか無いというのだ。しかしこの時全員が『イクちゃんだから間違えて遠回りしちゃうんだろうな〜。』と、作戦の失敗を確信していた。

森永がジワジワと成績を上げて来た。本人いわく「超スロースターターなので、シリーズ後半にならないと実力が発揮できないんです。」と、秋からが勝負だと意気込みを語ってくれた。もちろん、サポートするベアも森永の要請にこたえ、態勢を森永型に修正し集中すると、力強く後押しを約束てくれた。ベアの田中は「では、森さんのサポートは夏過ぎまで楽をさせていただきます。」 と、全力で手を抜くことを約束、しかし請求書のレベルを落とす事はないから安心してレースに挑んで欲しいと、チーム員思いの一面をかいま見せていた。

関口はどうしても不健康に見えてしまう為、チームはイメージアップ戦略を図ることになった。「ええ、参考にしたのが、あのAKB48の江口愛実さんです。そう、メンバーの部品を合成して生まれたCGの彼女です。力強くそう明な男性の顔を合成したCG関口さんを誕生させ、そお写真でキャンペーンを展開して、強い関口さんを演出する予定です。」と、みんなに強いイメージを持ってもらうことで、関口自身の意識を高め、ステップアップを図りたいと教えてくれた。そこで、ショッカーのゾル大佐の鼻と、死神博士の輪郭と、地獄大使の口とブラック将軍の眉を、関口自身の目と髪型に合わせて合成してみた。

「…………。」

出来上がった画像は、とっても不健康そうな関口そのままの顔がニヤリと笑っているだけだった。あまりにもブキミなその画像は、虫さえ寄ってこなかったので、夏場の虫よけとして重宝している。

ツアーの初戦から参加している超ベテランの高橋は、さすがに長年の激しい戦いのせいで色々とガタがきている。そんな時、ベアレーシングチームは全体がフレンドリーで、すぐケアできるところが良いところだ。

高橋が10チャンネルをつけて「あれ?テレビ朝日って倒産したの?」 と聞いて来たので、「そうだよ。しらなかった?」と親切に教えてあげている。また、「新幹線って品川に止まるの?」と聞いて来た時も、きちんと「今、レディー・ガガが来日して、品川プリンスに泊まっているから、その時は停まるのあたりまえだろ!」と、最近の事情も間違えないように教えるのだ。もちろん健康にも注意をはらい、高橋に「この真っ黄色のツボを玄関に置いておくと運気が上がって病気をしないよ。」 と、たった50万円で売ってあげている。

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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR」は“少ない取材と”“大きな想像力”で制作されています。
「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
ADVAN PANTHER TOUR Vol.53 第7巻4号(通巻53号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 撮影/色々 差入/本当に来ね〜な〜 発行所・パンサーツアー事務局/03-3704-0194(FAX)
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