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旧フレンズのメンバー。まったくやる気を感じさせません。 |
ツアーの文化系カートチームムサシノが参戦2戦目で速くもボディウムの頂上にたった。
優勝した倉澤はチームムサシノでは私小説系のカーターなので、自分に起こった不幸な出来事しか話せないのだ。したがって今回いきなり優勝してしまった為、なんの不幸話も用意していなかった為、ボディウムではうまく優勝の喜びを表現することができなかった。そこで倉澤は、次回からは朝一でムサシノの社長に下剤を大量に盛って、苦しんでいる姿を見ながらレースをし、もしポディウムに載った時に『酷い体調にもかかわらず頑張ってくれた社長の恩に報いたいとおもって頑張りました。』と話せる実際に起こった不幸話を用意しておく予定だ。もちろん念のために同僚をバットで襲ったりしようかな〜とも考えている。
高橋が不思議な力で2位になった。普段はまったく役にたたない高橋だが、その長い胴体の為重心が高く、雨になるといつも速いのだ。そのため午前中のウエットですべりやすいサーキットにも旨く対応し速かったんだと誰もが思っていたが、午後のドライでも不思議と速かったのだ。そのことについてベアレーシングでは『高橋さんは異常に長い胴体をしているので、路面が乾いてしまったという足下の情報を脳に伝えるのに2〜3時間かかると言われているんです。」と教えてくれた。余談だが、実は高橋は夏の縁日では"ろくろ胴人間あらわる!!"という見せ物小屋でバイトしている。
杉山カートにとってのホームグランブリになるAPGでは350の山田の優勝につづき山形も3位と見事な活躍を見せた。そのことを山田に聞いてみると「山形さんは本当にここでは頑張って、良いリザルトを獲りたいと必死なんです。」 と、家族に"カートに本当に打ち込んでいる"と信じさせるのに絶好のステージなのだそうだ。その為、杉山カートでは表向きパンサーツアーは年20戦あるというポスターが貼られていて、どのクラブ員に聞いても、絶対に間違いだと認めないそうだ。
杉山カートでは、パンサーツアー7戦+独身ツアー13戦とこっそり呼んでいる。
昨年のチャンピオン和田が実に旨いレースをしている。
現在ドライバーズランキング2位の和田だが、トップとの差はわずか5ポイント、一度優勝すれば簡単に逆転できる位置にいる。
「和田さん、思い通りの展開ですね。次ぎは何度か走行経験のある袖ヶ浦なので、そこで優勝してポイントランキングのトップというシナリオも、あながち嘘とは言えないですよね。」
「いやいや、ツアーはレベルが低そうに見えても実は奥が深いですから、計算なんてできないですよ。それに、次の袖ヶ浦は殆ど人が初めてのサーキットなので、経験者の中では僕が一番速いので優勝する可能性が高いですけど、チャンピオン候補で言えば、上位にいる鴨居さんは、そのうちママの強い監視下に置かれて脱落しますし、今回優勝の倉澤さんも才能はありそうですけど、もてぎ等、経験者が有利なサーキットがつづくので、後半辛くなってくるでしょうし、山形さんは昔からツアーの負け役なので主役になることは無いですし、無茶苦茶速い手塚さんは温和な人なので決勝でいつもラインをゆずってくれますし、一番手強い山本さんは、イクちゃんたちと一緒にカートのセッティングをしているんので、いくら才能があってもメカニック無しでは無理でしょう。そうなると僕しかチャンピオンになる人物はいないなんて、今まで一度も考えたことはありません。」
と、今年の祝勝会は"わたみ"でやるか"シダックス"で盛り上がるかが、今一番の悩みで、チャンピオンが誰かなんて全然予想はできないと語ってくれた。
鴨居が久しぶりに華やかな場面に戻ってきた。ここAPGでも、タイムトライアルはQ1で脱落したかと思っていたのだが、今までママに隠れてパラダイスを各地に築いて来た強兵、見事に決勝レースでは最高のボーナスポイント20秒を持っていたにも係わらず、あっという間に上位に進出し、5位入賞をはたし、ポイントリーダーの地位を守った。鴨居の強さについてライズに聞いてみた。
「鴨居さんの力っていったら凄いですよ。カラオケにみんなで行った時もアップテンポな曲で盛り上がってる時に、空気を読まないで演歌を入れて、見事に場をしらけさせてくれますから。」と、実にクールなレーサーなので、間違い無くチャンピオンになると太鼓判を押してくれた。
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