今村がツアーに来ていないので妖怪枠の参加者がなくなって寂しいかぎりだが、怪しいオヤジ枠から馬瀬が参加している。
この枠は、なんかやりそうなオーラがあるのだが、見た目程活躍しない、そのかわり私生活では、なにかしらやらかしているオヤジに与えられるツアーの特別枠のひとつだ。
馬瀬が私生活でやらかしているのが、クリントン国務長官が来日したさい。「おっ!ちょっと良い女だな……。」 と、馬瀬がナンパしているのだ。その為馬瀬はアメリカ領土内に旅行すると犯罪者として捕まってしまうらしい。また、メドヴェージェフ大統領夫妻が来日したさい、うっかりメドヴェージェフ婦人と寝てしまった為、ロシアにある原爆搭載ミサイルの一機が馬瀬の自宅にロックオンされている。日本とロシアがもしも戦争状態になった場合、首相官邸よりも自衛隊の市谷駐屯所よりも先に馬瀬の自宅が空漠されるらしい。
スリーボンドから参加している相子と楢島の二人はカートがクラブのものなので、完全に自分の体にあっているわけでは無いので、どうしても他の参加者よりは不利になってしまう。しかしスリーボンドも社名を賭しての参加なので負けてばかりもいられない。そのことについて相子は「スリーボンドでは絶対に負けない必殺技があるんです。しかしそれは最後の手段で、会社からは絶対に使うなと止められているんです。」 と、全ての漢字にルビが打ってある『2011年スリーボンド秘密作戦』の冊子を棒読みで読んでくれた。相子に作戦の中身を聞くと「会社がくれた作戦帳って、文字ばっかりで絵が無いから僕には読めないです。」と応えたので、相子よりは経験の長い楢島に『秘密作戦の内容を聞くと「え〜必殺技って"誇大広告"ですから見せられないんですよね〜。」 と、凄い必殺技があると思わせてることに効果があるんだから、教えるわけにはいかないと、見せる事を拒否してきた。
スリーボンドは、作戦の前に人選の方を見直した方がよい。
舛添はオレンジ色のトラックの様なカウルデザインのマシーンを初戦に投入してきた。本人もまだ経験が浅い為、ツアー以外のレースにも積極的に参加し、カートはカウルステッカー等、レギュレーションで許される限りの改造で、今年中に優勝争いに加わりたいと言っている。
舛添が所属するベアも最高のスタッフで後押しをする準備は出来ていると言っているが、実はこの不況の為にどうしても手が回らないことがあるそうだ。それを田中に聞くと「舛添さんには、できる限りのことをやってはいますが、実は舛添さんに『練習するより、飯を抜け』という一言を伝える余裕がないんです。」 と、今月は売り上げが厳しいので対応が遅れているが、そのうちに伝えると言っていた。
初参戦となる不二門に手厳しいルールの壁が覆いかぶさった。
2周目にピットインした不二門だったが、ピットストップには照屋を待っている三ケ尻がいて、なんと3番目、約30秒ものタイムロスをくってしまったのだ。そんな不二門に同じ初参戦のメンバーや参戦してまだ浅いメンバー達は同情のコメントを寄せてくれたが、実はベテランになればなるほど辛らつな"判断ミス、自分の責任"といったコメントに終止した。
そう、実はパンサーツアーで長期参戦となった久美や善子は、昔はちゃんとレースの一番後ろの方を走っていたが、あっという間に全員を追い抜いて行ってしまったという歴史があったのだ。そうベテラン達は「不二門さんも、今だけなんだよねかわいいのは、女は慣れると本当に変わるからね〜。」「そうそう、久美さんも昔はかわいかったのに……。」と、また辛い歴史がくり返される恐怖に怯えている。
田中(敏)が相変わらずのレースをしていたように見えたが、ツアーに詳しい消息筋によると、今回の田中の走りがいつもと違ったようだ。
タイムトライアルで最下位になったのは単に車検を受けなかっただけでQ1を突破しQ2にすすんでいるのだ。そしてレースでも一時2位を平気で走っているのだ。そんな田中の変貌をベアレーシングチームは「実力はもっと下だから、へんなもんでも食べたんじゃない?」最近は養毛剤にもドーピング検査が必要らしい。
|