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スポンサーさんから家を買ってくれました。今年賞品が増えたら山下さんのお陰です。 |
「実はここだけの話だけど、鴨居さんは人間じゃなくて鳥類なんだ。」「また〜鴨とか言うんでしょ?」
「名古屋コーチン!」
「え〜っ、ニワトリ〜??」「そう、そしてもう少しでお肉になっちゃう所だったんだ。」「じゃあなんで人間になってるの?」「危機一髪の所を鴨居ママに助けられたんだ。」「うわっ、なんか幸せにれなさそう……」「なに言ってるの、鴨居ママは、夜はちゃんと首まで地面に埋めて、半強制的にカロリーの高い食べ物を口の中に入れてくれるし、朝から倒れる迄肉体労働を強いて、実に健康には気を使ってくれるらしいよ。」「ママ優し〜。」「身だしなみにも気を使ってくれて、ちゃんとナツメグとかローズマリーとか塗ってくれるし。」「高そうなモノ使ってるね〜。」
「晴れ舞台も用意してくれるらしいよ。だってこの間、築地でのファッションショーにモデルとして参加させてくれて、一番拍手が多くて、高値がついたらしいし。」「プライドさえも支えてくれるのか、妻の鏡だね。」「でも、最近胸に“kg/3,000円”って名札つけてるよね。なんだろう?」「男の勲章ってやつですかね。」「良い嫁さんを持つと幸せだね。」
「ああ、話は変わるけどラウディーの中村さんってスゴイらしいよ。」「ああ、中村さんね。田中さんと同じニオイのする微妙なカート屋さんね。」「中村さんって合体人間らしいんだ。」「なに、合体人間って?」「頭と胸と腰と足が別パーツになってて、自在に順番を変えられるらしいんだよ。」「じゃあ、『中村廣富』が『廣富中村』だったり『中廣村富』になったりするんだ。」「そうなんだ、それで初対面の人とかはすごく驚くらしいんだけど、何ができるってわけでもないらしいんだよ。」「単に、無駄に合体を繰返してるだけ?」「うん、それどころかめんどうくさいだけ。ポロポロ頭だけ落ちるし、くっつけるのに2人がかりで30分もかかるし。無駄だよね。」「なんの為にそんな身体になってんの?」「商店街の福引きで当たったんだって。」「あっでも、一つ役に立つことがあるよ。」「え〜っ、そんなもんある?」「バラバラにすると、分別ゴミで回収してくれるから、周りのみんなが楽だよね。」「それは便利だわ、田中さんにも言っとこ。」
「そう言えば阿部さんがMVP争いにからんできたね〜。」「ちゃんと毎回参加してるから意外と本命かもしれないし。」「今、争ってるのが高橋さんとか和田さん、関根さんじゃない。正々堂々ときれいな勝負をちゃんとしてないってところが良いよね。」「影で悪口をいったり藁人形で呪ったりしてるって噂は本当なんだ?」「もちろんだよ、大人だから相手にちゃんと挨拶に行って『タイトルなんて運任せですよ。ワッハッハ〜』って笑いながらボルトの1本は緩めてくるし、関根さんなんか『近頃なんか警察にマークされてるみたいなんだけど何かな?』って言ってるのは誰かに『熊が町中に降りて来て洋服を着てる。警察はなにしてるんだ!!』ってたれ込まれたかららしいし。」
「そう言えば高橋さんは洋服を買いに行ってマネキン触っただけで“痴漢”って誰かに叫ばれて、最近迄ブタ箱に入ってたって言うしね。」「和田さんも家に帰ったら床じゅうにハブが巻かれていて、噛まれて大変だったって。」「阿部さんも、東京大学の理学部に捕獲されて希少種の類人猿ってことで解剖されたんだって、だけどお腹を開けてみても普通だったんで学術的につまんないって言う事でホルマリンづけを免れて助かったんだって。」「みんな色々なことやるよね〜。」「ホントに仲がいいて良いよね。」「なんかホノボノする話しだよね〜。」
「だけど高橋さんは今年優勝しちゃったじゃない。だからもう今年のエネルギーは残ってないだろうな〜。」「そうか、高橋さんは年間10ポイントしか活躍できないのに、1回で10ポイント獲っちゃったもんな〜。」「だからこの後は、お昼に日なたでお茶を呑みながら『昔は良かったね〜。』なんて田中さんとしゃべってることしかすることないでしょ。」「じゃあ、タイトルは阿部さんと関根さんと和田さんに絞られたって感じだよね。」「見事に“努力”って文字が似合わない人ばっかりが残ってるよね。」「“努力”しても無駄な田中さんはなんで残らなかったんだろう? このメンバーだったら居たっておかしく無いのに〜。なんで田中さん?」「譲ってあげたんですよ。わざわざ私が出て行ってタイトルを取り上げちゃ大人気ないと思ってさ。」「田中さん、なんか手が震えてるけど……。」 |