「ねえねえ田中さん、そう言えば500の方はどうだったの？」「ラウディーの中川さんが、とうとう初優勝を飾って、ポイントでトップに躍り出たから、500のレベルには合わなくなってきたかな。」「またそうやって500から速い人を追い出そうとして〜。」「しょうがないでしょ、元々50歳以下の特別枠で参加してるんだから、500のスピードに付いて来れなくなったら、350に降格でしょ。」
「ところで、中川さんってどんな人なの？」「元々東京の人だけど、身体の中の薬物反応がなくなるまで、長野に逃げて来ているんだ。」「ノリピーかい！！」「あっ違った、ごめんごめん。中川さんは実はパット見は格好いいんだけど、郵政事業で「かんぽの宿」を民間に破格値で売却した時に、バックマージンで大儲けした元官僚で、民主党に政権が移行しそうなので、東京に戻れなくなってしまった人なんだよ。」「それは結構ヤバイ話しじゃん。」「そして、それを良いことに長野で新型インフルエンザにかかってしまった時の人なんだ。」「もっとヤバイじゃん。」「それで、昨日荒船山の断がい絶壁から落ちて死んでいる所が発見されたんだ。」「こらこら、新聞見ながら話し作っているでしょ。」「ヘヘヘ、バレた？ でも、それっぽくない？」「じゃあ、中川さんってゾンビになっちゃうじゃん。」「おお〜っ！ ツアー初めての死体キャラ？」「イヤ、中川さんはアリケンみたいに気持ち悪くないから“怪物君”的な感じかな？」「じゃあ、ちょっと流行遅れの“王子さま”ってことになっちゃうね。」「いいね〜。じゃあ、中川さんは“期限切れ王子”ってことで決定！！ よかったね〜キャラが決まって。」「なんの、期限が切れてんだろうね。」「それを考えるんが面白いんだけどね……。」
「そう言えば、今村さんは今回体力がもたなかったみたいだよね。」「そうだよな〜、ボーナス無しで優勝しないなんて“迷惑な老人”としてはビックリな出来事だったよね。」「うん、500で一番速いから、350に降格したいんだけど、最高齢だから絶対に出来ない“迷惑な立ち位置”だしね〜。」「じゃあ、なんで今回は体力がもたなかったんだろう？」「決まってるジャン。今回は350と混走だから、優勝しても目立たないから、ぜ〜ったい計算してゆっくり走ったんだと思う。」「そうだな〜、あの老かいな今村さんが、チャンスに負けるわけないもんね。」「まったく困った老人だよね。」
「高橋さんも、つかれた走りをしてたよね。」「だから〜、500の人間を信じちゃダメだよ。高橋さんは“辛い”という領域に絶対に踏み込まない、なめた人生を送ってるんだから。」「でも、掛川で優勝してたよね。」「あれは、ＦＸ８の新車効果だけを頼りに走っただけで、全然努力してないから。」「ＦＸ８は良いからね〜。」「良い？ 高橋さんは“ちょっと食われるからトップスピードがでないよ〜”って言ってたけど。」「それは、シャーシが食われてるってことじゃなくて、ＦＸ８のコーナリングスピードが速くて、体力が食われてスピードガだせないって事。」「なんだよ〜！！」「ね、嘘は言ってないんだけど、巧妙に勘違いさせて人のセイにするっていう、ホントにズルい生き方をするでしょ。」「全く、500のオヤジ共ときたら……」
「良くマッキーとか500でレースできてるね〜。」「牧田さんは人間が出来てるからね〜。500の人間に騙されても怒る事なんてないからね。」「そうそう、今回も優勝を逃したけど、世話になった500の人達に、中国製特別仕立ての餃子入りパンを、配りたいっていってたからな〜。」「へ〜。中国製って所にこだわりを感じるね〜。」「もちろん。中国製“毒入り餃子”だから気合いはいってるよ〜。」「……。ホントに牧田さんって良い人だね。」「ホントに良い人だよ。五井の駅前でカリスマパン屋を経営していて、味とセンスで評判らしいよ。一回もパンサーツアーに差し入れしてくれないけどね〜。」「ホント良い人だよね……。」 |
