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平凡パンサー 8-2 KAKEGAWA 2009.5.17
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5.GG500 戦評〈4〉
PANTER TOUR GG500 阿部は厳密に言えば人間では無い。
「なんで?」
ここに最大限に努力をする人間がいる。

目的の為にはどんな苦労をも快楽に変えてしまう男、そう和田なのだ。

和田と関根のチームトータス。実は2年前までは、二人ともおデブの巨漢チームだった。キャラの濃い関根と薄い和田、そこで和田が考えたのが「元々のルックスでは、関根さんより遥かに上だから、俺が痩せたらカートは速くなるし、モテるし、絶対コレありでしょ。」と、ダイエットを始めたのだった。

そのダイエットは壮絶なモノだった。身体をロープでぐるぐる巻きにして、深い谷に逆さまに吊り、食事を我慢したり、食事を食べようとするとムチで打たれ、熱いロウを垂らされて我慢させられたり。仮面を被ったボンデージの女の子にハイヒールで踏まれながら食事を我慢したりと、一見「和田さんってエ、エム?」って思ってしまうかもしれないが、あくまでもカートのタイムの為、モテる為なのである。嘘だと思ったら見て欲しい、その壮絶なダイエットの様子は月刊SMスピリットの“色々な女王様と僕”として紹介されている記事を。

そんな和田がダイエットに成功し、新たに手にしたものがある。それは「更なる存在感の薄さ」だった。強力な武器を手にした和田が、カートを楽しむ仲間達に努力をしてきた者だけが言える言葉を教えてくれた。「無視されるって、意外に快感……!」 和田はあくまでもエムではない。

薄々と気づいているかもしれないが、阿部は厳密には人間では無い。北京原人を祖先とした亜流の大和原人なのだ。人間との違いはほんの僅かでしか無い。阿部にはしっぽがあることと、脳の大きさが普通の人の2/3ぐらいなのだ。そんな阿部なのでカートに関しては人間よりも鋭い野生のカンと運動能力で、他を圧倒することができるのだ。コーナリングのアグレッシブさは350でも阿部に勝てる者はいないだろう。しかし、なんにも考えないのだ。

昔一緒に練習をした時、一番速い人間の後ろについてラインを覚えていた時の事である。直ぐ後ろに付いていた阿部が「そんなに速く曲がれないよ! なんで?」と、その理由を聞きたがった。

後ろを走ってるだけでラインってものを一切考えないのだ。そんな阿部だから旨くだまされてしまい、結局実力を発揮できないでいることが多い。金曜日の午後10時に丸塚と田中と三人でヴォルクスで食事をしている時に丸塚が参加できないということで、1回使用のレインタイヤを使ってもいいよという話が出た。直ぐに田中に「今から間に合う?」と聞いたが、「もう、お店終わってるから、もうちょっと早く言ってくれればね。」「そうか、残念だな……」

ということで話は終わったのだ。しかし、日曜日のレース当日、そのレインタイヤは田中がはいており、田中は3位表彰台をゲットした。阿部はその事実を見つめ「田中さんは今日は速いな〜」と言っていた。そんな脳天気な阿倍だが、ただひとつのだけ悩みがあるという。それは、東京大学から生きた化石として付けねらわれていることだけだ。

レインタイヤを旨くゲットした田中だったが、これも実は念のためにと芝田が偶然にトラックに積んでいたために使えたというだけで、田中自身が人を騙してまで有利になろうとしたわけではない。ただ、その事実を知った時『阿部ちゃんにはだまってよ』と思っただけの裏表のない自分に誠実な人間だというだけである。

そんな人柄の良い田中なので、チームのメンバーの為を思い、普段では必要無いが、この100年に一度の不況の中、今こそ必要だと思えるものを仕入れている。それは“健康食品”や“開運グッズ”そして怪し気な“投資先”などである。これをチームのメンバーが買うと、本当に物凄く効果があるのである。その月の30日、ベアの決算のとき、売上の足しになっているのである。そのことだけは間違い無いと胸をはって田中は言い切っている。
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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR」は“少ない取材と”“大きな想像力”で制作されています。
「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
ADVAN PANTHER TOUR Vol.40 第7巻1号(通巻39号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 撮影/色々 差入/本当に来ね〜な〜 発行所・パンサーツアー事務局/03-3704-0194(FAX)
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