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平凡パンサー 8-2 KAKEGAWA 2009.5.17
10 11 12
2.GG500 戦評〈1〉
PANTHER TOUR GG500 なっ、一番で帰ってこられたろ?
新車効果を旨く使いこなすと評判の高橋。今後は‥‥
100年に1度の不況といわれる経済パニックが、世界中を震撼させている中、毎日のTVニュースの深刻なコメントに、指折りその不況の大きさを数え始めたツアーの親父は「あっ、ダメだ俺、10以上数えられないは。」

と言う理由で、自分達には全く関係のない事件なんだと感じ始めた頃、桜前線もとっくに通り過ぎ、これから始まる東北・北海道に比べて少し地味な静岡県掛川市にて、ツアーの第2戦が開催された。「どうか神様お願いいたします。人生では一度も勝者になったことのない私なので、せめて今度のツアーに勝たせて下さい」 と、男は祈っていた。

その時上半身裸で、下半身に黒のスパッツをはいた神が出て来た。「私は神だ! お前に速さと強さを与えよう。」「おおっ! 信じられない、どんどん速くなる。ポールポジションを獲得した! 神様すごい!」「そうだ、全ての民には平等に勝利する権利があるのだ。」「決勝は雨か。きっと貴方の恵みの雨なんですね……。」

すると男も、青スパッツだけの姿になった。「私だ!」と男は言った。「なんだ、渋谷か。気づかなかった。」「また、騙されたな。ポールを獲った私の頭脳ならば、神さえも偽ることができるのだ。」「私の事を本当に神だと思っているのか? 騙されたな……本当の姿は……」と言うと、神は色グロのおっさんの姿になった。

「杉山だ!」「なんと! 杉山(神奈川)か? これは困った。雨の日に、お前の力を借りると負けてしまう。」「ワッハッハッ。全力で応援してやる。」「ワッハッハ。全力で止めてくれ!」

雨の日に杉山という力強い味方を得た渋谷は、ポールポジションからスタートした直後、杉山の神通力が効いてか驚くべきスピードで順位を落し、果敢にも1周めでピットインしたが、結局途中リタイアとなってしまった。

そして杉山に「なっ、一番で帰ってこれただろ?」
と、笑顔で言われた。

今年、何故か異常に速いのが冨田だ。常規を逸した速さにドーピング疑惑がささやかれ、事態を重く見た事務局が検査を行った。「結論から申しますと冨田さんの身体から禁止されている薬物は発見されませんでした。しかし、お腹の中に異常に多くの脂肪を隠し持っていた形跡があり、これらを食事もしくは運動によって体外へ移動した痕跡が発見されました。これは、脱ぜい肉の罪にあたる可能性があります。冨田さんは「最近なるべく階段を使うようにしているが、メタボ対策ではない。」と言っておりますが、ツアーの場合、エスカレータを使わずに階段を登った場合、ミニスカートの女性の後ろについてワクワクしながら登った場合は罪にはなりませんが、なんの目的も無く身体のために登るというのは処罰の対象になります。」

と、冨田の脱ぜい肉の疑惑が持ち上がった。冨田は、「女子高生で“白”だったら登るでしょ?」と無罪を主張するが、神奈川杉山カートから「そんな、天然記念物のような“白”が存在するわけはない! 近ごろの女子高生は“柄物”か“カラー”が主流だ。」と本職のエロオヤジ達から、ありえない偽証だと異義の申し立てがあった。事務局では証言の虚実を証明するべく現場検証を行うことを決めた所、参加したいと言うツアーメンバーの95%の男性から問い合わせがあった。ツアーのメンバーたちは参加にあたって「女子高生の“白”のツアーなら年10戦やって欲しい。」 と、社会正義の為に嫌々ながら参加すると、少年のような瞳を輝かせていた。

……閑話休題(ここでフッと、明後日がパンサーツアー新東京大会ってことに気づいてしまった。あまり頭を使って記事を書いた記憶はないが、このままでは間に合わない! しょうがない! もっと頭を使わないで書こう!)

中川が2戦を戦い、その実力の高さを、見せている。実はこれは長野県に住むことで身に付けた特殊な力のためだ。

実は長野県を、地図で探すと群馬県の西にあり、東京からは中央線に乗って行くと2時間強でついてしまうように描かれているが、本当はそうではない。周囲を2000m級の山脈で囲まれた、土地理院さえも今だ足を踏み入れたことのない未知の“県”なのである。舗装された道は無く、森ではジュラ期の恐竜が今も普通に見ることができる。また、火山活動が盛んな為、空気は多くの二酸化硫黄が含まれており、他県の人間はガスマスク無しでは5分と生きてはいられない。そんな中で育った中川は、強靱な肉体が異常に発達し知性とのバランスが見事にとれていない恐ろしいカーターなのだ。それでいて何故優勝できないか、それは、毎回ツアーに参戦する為に、周囲の山脈をカートを担ぎ越えて来ている為、ちょっと疲れているからだそうだ。恐ろしい男である。
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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR」は“少ない取材と”“大きな想像力”で制作されています。
「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
ADVAN PANTHER TOUR Vol.40 第7巻1号(通巻39号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 撮影/色々 差入/本当に来ね〜な〜 発行所・パンサーツアー事務局/03-3704-0194(FAX)
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