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平凡パンサー 8-1 HARUNA 2009.5.17
10 11 12
2.GG500 戦評〈1〉
PANTHER TOUR GG500 俺には2位はいらない、1位しか興味ないんだ。
GG500PANTHER TOURスタート前の関根さん。いったい前は見えているのだろうか?
最近パットしない自衛隊が、北朝鮮の人工衛星打ち上げで使い損なった迎撃ミサイルを、パンサーツアーの初戦に向け、『暇だから狙っておこうか……。』と言った、実に無邪気な理由で照準を榛名に合わせた時、春風の吹く高原の花の影から、その美しさに似つかわしく無いドロドロとした物体が生まれ出て来た。そして見る間に二つに分裂し、そして四つに……。最終的に15に分裂し、ブサイクな親父達にその姿を変えていった。
「おっ、相変わらず醜いね。」
「いや〜メタボが流行ってるから、今年のモードなんだ……。」
「ドーモそうじゃないかと思ってました。」(馬鹿笑い)

そう、決して上品とは言えないジョークは、去年の続き、またあのオヤジ達がサーキットに帰って来た証拠だった。この瞬間を逃さず自衛隊はミサイルを打っちゃえば良かったのだが、日本人特有の決断力の無さから、つい見過ごしてしまった。そしてその優柔不断な態度が500のオヤジ達を調子づかせることになり、今年もパンサーツアーが始まることになってしまったのだった。

今年度はあまりにも速くて500のカラーに合わない相原・田中・風戸を350へと降格させた為、実にオッサン色の濃い、優秀な社会不適格人間の集まりになり、参加者のエリート意識が芽生えたのは当然の成りゆきと言って良かった。しかし、大きな変化もあった。長野の天才集団とも呼ばれ、全日本選手権の常連のにはまったく名を連ねない、極部地方限定の有名チーム“ROWDY”が正式に参戦してきたのだ。ROWDYのエース中川は「俺には2位はいらない、1位しか価値はないんだ。」と“3”以上の数が既にあやふやになっている頭脳を駆使し、挑戦とも受け取れる台詞を、中村にカンペを出してもらいながら、丁寧な口調で読み上げたので、みんなから『良く出来ました』と誉められた。

決勝レースで中川はスタートダッシュを決め1位を快走、その力強い走りはチームメイトに『あれじゃあ体力が持たないな〜』と思わせるのに充分な迫力だった。そして見事に期待に応え冨田にパスされるとそのままゴール。見事ポディウムをゲットした。レース後中川は「今の俺には1位はいらない、2位にこそ“未来”という価値があるんだ。」と語り、チームメイトに「うわぁっ! もうボケが来た!?」と感動の涙を流させたのだった。

今年の冨田は少し違う。TONYからCRGへとマシンを乗り換えたと思わせておいてINTREPIDで参戦してくる性格の悪さは全く変えることなく、見た目もウエストが1.5mm細くなり、白髪が25本増えたという少量の変化で周囲をその変化を気づかせないでいるのだが、実は身体の中を大きく変化させて来ているのだ。暴飲暴食を繰り返し血糖値が劇的に上げ、コレストロールで血管の血流量を細くし、心臓への負担を大きくするといった改造を施して来ているのだ。その結果運動をすればハーハーゼーゼーと人より空気を取り込む量が増やすことに成功し、動悸もレッドゾーンまできちんと回せる身体に仕上げて来た。そんな冨田がポールポジションを獲ったのだから、500クラスでは無敵の存在だった。ファステストラップを連発し終われって見れば圧勝という“冨田”のレースだった。そんな冨田は「これが500の戦い方ですよ。ストイックでありつづけなければ、ここで勝利は無いですからね。」と、腹にだけ脂肪をつける最近のメタボの風潮に“不健康は全身で!”と否定的な見解を語り、完璧主義の一面を見せてくれた。

長老今村の眉間にしわがよっていた。そう、今日は実に良い天気、レース日和なのである。「こんな真っ当なお天道様の下でスポーツなんてな〜、まったく!」

齢300歳を超えた今村は、丁度お肌の曲がり頃の年齢に差し掛かっていたので、直射日光には敏感だった。
「シミになると嫌だからさ、誰でもいいけどUVケアのクリームとか持って無いかな?」
「ジョンソンのベビーベビーローションならありますよ。これなら肌の負担がすくないですよ。」
「いや、俺は普段から紫外線対策はクリーム系でしっかり保護しなきゃダメなタイプなんでな。ありがたいけれど、遠慮しておくよ。」
と言って猫に化けてしまった。
「これなら、全身毛むくじゃらだから大丈夫だろ、これでバッチリだ。」
と猫の姿のままカートへと乗り込んだが、両手の平が肉球になってしまったためハンドルが握れず、ハンドルにじゃれるという方法で、見事にドライビングをこなし、いつものように気が付いたらポディウムに乗っていた。

そんな今村を見て、500の参加者は「今村さん、もうこんなの人間技じゃないでしょ!勝てないよ〜」と、今村の凄さに驚いたが、実は妖怪の世界でも“今村さんって化物?”と一目置かれる存在だということは、意外に知られていない。
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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR」は“少ない取材と”“大きな想像力”で制作されています。
「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
ADVAN PANTHER TOUR Vol.39 第7巻1号(通巻38号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 撮影/色々 差入/本当に来ね〜な〜 発行所・パンサーツアー事務局/03-3704-0194(FAX)
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