|
病気上がりのハズなのに意外に速いツルちゃん。抜かれそうになったらドクターストップをかける? |
手塚が昨年の優勝以来自身をつけて来たようだ。メキメキドライビング技術を上げて来ていたので、近い将来500クラスのチャンピオンレースに加わってくるだろうと言われていたのが現実になってきた。そのことについて手塚は「前戦のレースの詳細を見て、きちんと毎回反省点と修正点を洗い出して、次戦に備えてるのがいいのかもしれません。」と語り「レースでは周りのブレーキポイントやコースどりガ読めるようになってきたので、思考で先回りしてラインをつぶしたりブレーキングで先回りしたりできるようになったのが良かったのかと思います。」と平気で嘘をつける図太さを身に付けたことが速くなった原因らしい。手塚は普段はタテのモノをヨコにもしない。
GG500に混走という形でHG1000が初開催された。その歴史的グランプリを征したのは、あろうことか田中であった。
パンサーツアーの最高峰HG1000がいよいよ開幕となった。このクラスはパンサーツアーの基本精神にのっとりどれだけ遅く走って優勝するかという“人生楽して儲けたい”という浅ましい人たちが集うクラスである。もちろん始めたばかりの初心者がレースを始める場合に、いきなりトップ争いができるかも知れないという、レベルの高さが売りである。
ベアでは、このレースの歴史的な初戦のウイナーは譲れないとして、田中自身が参戦して来た。もちろん事務局の初戦から盛り上げたいという狙いがあるにも拘わらず、速そうな選手を次々と嘘で説得、見事なインサイダーワークで、参加者を激減させるという老練なテクニックで見事初代チャンピオンに輝いた。事務局長幾橋も初代チャンピオンに敬意をはらい正式な祝福のコメントを発表した。「今回の参加者が3人ということなので、レースは成立しませんでした。よって今回は参考記録とさせていただきます。」幸田が初戦となるらしい。
ライズはこのクラスに秘密兵器をぶつけてきた。中村である。もちろんライズの中村というだけで、他がビビルのではないか? というモーニング娘を他の事務所のギャル曽根人気にあやかって何とか売ろうとするプロダクションのあざとい戦略と同レベルの高等戦略だ。この新人の中村は五井の駅前の「笑々」で酔いつぶれているところを、酔いつぶれているダンナを連れに来たマユミが発掘、中村を「じゃまだから一緒に連れて行ってくれませんか?」というお店の大切に扱う姿勢が、大物である証拠として、その後毎晩アルコールによる特訓をつづけ秘密兵器として育成、将来が期待されている中年である。レースの意気込みを中村は「初レギュラー参戦とはいっても、初めからポディウムを狙います。必ず3位までに入ると約束します。」と語り3堂々位入賞を果たした、有言実行の男である。
フレンズからはツアーのニコ・ロズベルグかマルコ・アンドレッティーと称される2世パイロット、シリーズチャンピオンのDNAを受け継ぐ男、ケイスケが参戦してきた。昨年のGG500のチャンピオン冨田の息子ケイスケは親父よりひと回り大きいとその才能が期待されている。しかしまだ、未成年と年齢が若く、ツアーの参加資格に達しないためHG1000でしばらく修行することとなった。父親の冨田のドライビングスタイルを受け継ぎ、とても綺麗なラインで走るため、真面目にレースをする気になって身体を作りはじめると大変なドライバーになりそうなので、事務局ではケイスケにだけお弁当のお代りを認めようかという意見が出て来ている。 |