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平凡パンサー 5-1 MOBARA 2007.4.15
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4.GG500 戦評〈3〉
PANTHER TOUR GG500 ジョニーの不倫疑惑?フランス大統領夫人とレストランでツーショット!
サーキットに現れた後藤さん、コラコラ参加しないでなにをやっとんのじゃ!
サイキョークラブの山北が直面している問題が、“どうしてやる気が出ないんだろう?”ということだ。高橋が言うには「だいたいオジサン(山北のこと)は、カート始めたキッカケが“歩かないでも済むスポーツ”ってことで始めたでしょ。普通走るのがダメって言うのは聞くけど、歩くのがめんどくさいって、人間としてダメなんじゃ無いの?」「そうかな〜……、でもそれって考え様によっては前向きな感じしない?」「どこが〜??」「だってめんどくさいのを解決しようとしてるじゃん。」「え〜!!そんな考えアリなの?」「それに、コースに添ってステアリングを切るって凄く積極的な男性って感じしない?」「まあ、少しするかな??」「それにストレートでアクセル床まで踏み込むしさ。」「あっ、それはちょっとだけ凄いわ。」「そうだ! 俺、レース前日にサーキットに行った事も有るし。」「う〜んこれはなかなか凄いね〜。やる気を感じるかもしれない。」「でしょ?」「なんだ、問題ないみたいじゃん。」「次のレースを期待していいから。」「安心した。」しかし、レース前日山北に会うのは、決まって最後の練習走行の頃。いつも服のままで「ガンバッテル〜?」とだけ言って帰って行く。

田口はふっと気が付いてしまった。昔のタイレルの様に6輪車にすれば速いのではないだろうか? 試しに作ってみた。するとストレートが速い。そうか、四駆にしてハイブリッドにすればもっと速くなると思って作ってしまった。するとシャーシーがもたなかったので、アルミモノコックに変更した。全体に重くなってオーバーテイクが難しそうなので不利な車なんだから許してくれるだろうとミッションを装備した。とても良い車になったのだがパンサーのパワーが足りない。ふと目をあげるとランサーのエンジンが1個余っていたので、少し大きいが名前が似ているから大丈夫だろうと、載せ変えてみた。良くはなったがこれならランサーの方がいいな〜と、ランサーをカート化しようかと思っていたら、友人が運転手つきのデボネアに乗って遊びにきた。「そうか〜運転手付でサーキットに行ったら楽だな〜」と思ってデボネアを購入した。やっぱり疲れてレースに臨むのはマイナスだなと考え、ベアに新型カートとサーキットサービスを頼む事にした。「うん、やることはやった。」田口の努力は普通では無い!

スリーボンドチームの楢島と塚本は考えた。「クラブの車で自分のじゃないので他の参加者に比べてどうしても不利だから本当はHG1000に出たいんだけどねー」「でもさ、出て田中さんに負けたら何を言われるか分かんないし〜」「しかしGG500はタイムがさらに速いし……。」「田中さんに勝つ為ならどんな汚いことでもしないと。」「そうだな、じゃあ500でエントリーして、田中さんが1000で有頂天になって腑抜けになって来た頃、クラスを変えて勝ちに行くか」「それしかないね。」スリーボンドの陰謀は現在進行中である。

「ハミルトンか…。」鈴木は考えていた。パンサーツアーはやったもの勝ちの世界である。500にステップアップしてきた風戸は今『ジョニー』と呼ばれている。「風戸という格好良い名前があるのに、格好良い愛称とは……。」そう、鈴木は日本で一番多い苗字、個性的な呼び名というには一番遠い名前なのである。そこで風戸のように格好良い愛称を手に入れる為、まず顔に靴墨を塗り、黒人を気取り、手にはボーダフォンの携帯と、独自のアレンジでサングラスとトランペットをコーディネイト、ちょい悪アーティスト系のF1ドライバーを演じ、ハミルトン悪くてもマッサと呼ばれるだろうと期待してスギヤマカートのテントに行った。すると山形がハッとした顔で「鈴木さん今日は格好いいね〜。まるでクワマンじゃない。」と言った。「……。」

風戸が今年から500へとステップアップしてきた。自分の力量を試す為に思いきって挑戦したと言っているが実はそんな簡単なものではない。5月に行われたフランス大統領選挙はサルコジ氏が大統領となった。そのサルコジ新大統領の奥さんが自由奔放な性格で大統領選の前になんとか説得、よりを戻して世間体を良くし、選挙を有利に進めたというのだが、当選直後の記者会見後シャンゼリゼのレストランで夫婦食事をしている筈なのに、奥さんと一緒に出て来たのは“ジョニー”だったと新聞社は伝えている(本当)。この不倫疑惑ともとられかねない行動の為、身を隠す必要を感じたジョニーは、敢ていつも参戦している350を避けて500へと身を潜めたのではないかと事情通は伝えている。このとについて事務局長の幾橋は「う〜ん、面白いから本当です。この事に付いてはそ〜っとしておく必要はありません。」と友人らしく風戸をかばっていた。

弦巻に困った事がおきている。体調不良で完走できなかったことではない。第3ドライバーとして参加したのだが、牧田より速いばかりではなく、レース中ライズのエース鴨居をプッシュしていたというので、レギュラードライバーの二人が気分を害しているのだ。その事について牧田は「怒ってなんかいませんよ、普段だってツルちゃんのぱんにはバターや砂糖をたっぷり入れて、成人病になりやすいよう心がけているんですから。ホントに大切なチームメイトなんですから。」と一刻も早く病院のベッドに戻って欲しいと語り、鴨居も「後ろから来ていたのが分かったので幅寄せしたり、悪質なブロックはしましたけど、パスされたとしてもツルちゃんの成長を喜んだでしょう。」とぶつけてでも抜かさせなかったと、先輩の心の広さを感じさせるコメントを寄せてくれた。弦巻も「二人ともとても良い人で親切にしてくれるので、いつも感謝しています。」と毎日忘れずにウイルス付きのメ−ルを送っていると言っていた。どうやら仲が悪いと言うのは他のチームが流したデマのようだ。
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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR」は“少ない取材と”“大きな想像力”で制作されています。
「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
ADVAN PANTHER TOUR Vol.25 第5巻1号(通巻25号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 撮影/遠藤さん 差入/本当に来ね〜な〜 発行所・パンサーツアー事務局/03-3704-0194(FAX)
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