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題して「光の当たらない二人」。ご活躍を祈っています。 |
和田と関根がトーソのセカンドチームから敢然に脱却、新生チームTORTOISE.RCとして生まれ変わった。発表記者会見で和田は「私たちのチームはグランプリでの躍進を目指し、既存の価値観を覆す新たなコンセプト“トロ”によりパイロット・マシーンの養育・熟成を行い、近い将来チャンピオンを獲得したいと考えております。」と力強く語った。彼等のコンセプト“トロ”とはマグロでも牛・豚でも脂身の多い方が上位とされることに着眼し、人間も脂身の多い方がパイロットとして上位であるという信念の元に日夜努力をつづけ、グランプリをリードしようというものだ。現状では、和田はやや開発が遅れ気味なのにもかかわらず7位入賞と理論の正しさを証明した形になり、関根もフロントローを獲得し「太る努力ならだれにも負ける気がしません!(関根)」と“トロ理論”は完璧のようではあるが、関根の開発が若干過多気味で“熟成”を通り過ぎて“発酵”の段階まで進み、美味しい香りが漂うようになって来た。しかしツアーの関係者からの注目も高く、この問題が解決すれば、すぐさま技術提携を結びたいと語るチームが数多く存在する。
GG500は、妙に速いヤツが350に行き、レース慣れしていない人がHG1000に参加するため、とても面白いレースになって来た。その中で悩んでいるのが牧田だ。牧田が言うには「500クラスは年齢が達していない人でも参加できる特別ルールがあってとっても楽しいんですけれど、世間の目が50歳台だと見てるんですよ。」と、鴨居と居ると同年代だと思われて大いに迷惑していると語っている。そのことはスギヤマカートの石川も同じ意見らしく、「皆に年齢を言うと“え〜!?”って言われるんです。」と言っている。クラス名が年齢を表しているのが原因で迷惑している為事務局に、クラス名の変更を要請している。しかしGG500のネームバリューが確立している今、簡単に変更はできないので、二人の為に次号の『平凡パンサー』の巻頭で500クラスのアイドルとしてグラビアページで若さをPRしてはどうかと提案している。水着姿の牧田と石川が見れるかもしれない次号に期待してほしい。
スギヤマカート500クラスのエース山形は、千葉県はどうしてもアウェイになるため調子がでない。得にここ茂原は走行経験がほとんど無く苦手にしているコースだ。さらにセカンドチームだと目されていたSKC-K5の北原と渋谷の二人ともMVPのタイトルホルダーになり、口の聞き方も「山形チャンさー、MVPってのはさ〜才能さえあったらとれるんだよね。」と上からモノを言うようになって、エースの存在感を危うくしている。それだけに、今回なんとかポイントを獲得し取り敢えずエースとしての最低限の仕事はこなした。そんな山形は「必死に頑張っているんですけれど、迷いが出てるのか結果が出無いですね。最近出てくる若いアイドルがみんな可愛いし胸がでかいのでひとりに絞り込めなくて、僕はいったい誰を愛すれば良いのでしょう?」とエースとしてそろそろ結果を出さなければいけないと言っていた。
そんな山形をしり目に絶好調なのがMVPブラザーズ北原と渋谷だ。北原は「レースは無理して我慢してポディウムに乗るより、オーバーテイクのエクスタシーに適うものはないね、やっぱエクスタシーだよ。」とブランデーを片手にキラリと歯を輝かせ、渋谷は「金魚のフンの様になってチェッカーでガッツポーズなんて田舎者だね、レース中のオーバーテイクのシーンこそが最高にセクシーなのさ。」と日サロで焼いた肌に真っ黒なタンクトップでウインクしてくれた。昨年のパーティー後に二人で金色のジャケットと真っ赤な蝶ネクタイで飲みに行きMVPネタで散々大きな事を言っていたら意外にウケが良く、その後老人ホームへの慰問だとか、刑務所等から講演の依頼だとが殺到することとなり、現在『MVPキタちゃん、シブちゃん』の名で最近の注目のお笑いアーティストとして結構売れて来ている。
阿部がとてっも嬉しそうにしていた。どうしたのかと尋ねてみたら「いや〜俺って昨年優勝したからボーナス10秒なんだって。いや〜まいったな〜。」とニコニコしながら答えてくれた。ボーナス10秒の受賞のために貸衣裳屋でタキシードを借りて来ているらしかった。イクちゃんがおめでとうといってバナナに10秒と描いて渡してたら「すっげー!!」と喜んでいた。 |