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7.レース結果(6)
トドロキボーイズの最上位は第4ドライバーの佐藤、せっかくの3ptが個人ポイントのみ有効。
また、蟻馬はメカニックのミスで後方に沈む等、終始チグハグな展開にレース後衝撃が走る。
トドロキボーイズの秘密兵器、佐藤修一氏。きっとその実力はいつまでも秘密のままだ。
練習を全くしないのに速かったり、期待すると全く役にたたなかったり、ベアレ−シングの中で一番訳のわからない男が蟻馬である。TTで計測されないアクシデントで最後尾からのスタートとなりレース中も頭を押さえられクリアラップが取れなかったとはいえ、レース当日が全く初めてのサーキットで、このタイムはヤッパリこいつは速いのかな〜とベアの全員が感じたことである。帰京時蟻馬号と佐藤号は渋滞にはまってしまった。あと数キロで渋滞を抜けるという時に蟻馬が「オレ達下道に降りるから、どっちが速いか競争しよう。」と佐藤に挑戦してきた。普通に考えても負けが確実、さらに佐藤は運送屋である、当然蟻馬チームが4時間もおくれて到着することとなった。そのことについて蟻馬は「いや〜大丈夫です運転してたのはイクちゃんだから、オレは全然疲れてないっス。」と語った。やっぱりダメな男なのかもしれない。

エースの松井は相変わらず序盤戦は古タイヤ(3年ものだったりする)でナメた走りではあるが流石に上位につける。そして持ち前のスター気質から、思わず1コーナーでスピンを披露するという荒技にでる。消息筋によると1コーナーに可愛い子がいたらしい。やっぱり……。

ベア最年少の佐藤はトドロキの4番目のレーサーだ、今回全く期待されないで、参加することに意義があるレーサーと思われていたのだが、どうしたことかあの松井をも上回る6位でフィニッシュ、3ポイントを獲得した。見た目山崎邦正系の顔の為、まさかこんなにヤルとは思われていなかったが思わぬ収穫にチームは大喜びだ。しかし今回は登録上3番目ということでコンストラクターのポイントには計上されない。その事を0ポイントの蟻馬は「じゃあ松井さんいらない。」と語り、松井は「じゃあオレは焼肉系のチームを作る。」と訳の分からない事を言っている。今後に注目だ。
パンサーツアーではカートショップはサーキットサービスは行っているが、
レースでのサービスは全く無い。マジに走って客を平気で抜いて行くのだ。
「阿部ちゃーん杉山カートの写真ない?」「これのどこかに写ってるよ」
とても楽しい、こんな面白いレースは他にはない。と評判のパンサーツアーだが、実際一番楽しんでいるのはショップのオーナードライバーかもしれない。その中でも本気度NO.1と言えるのは杉山かもしれない。TTでは好位置につけたものの横尾・苅米をパスするには至らなかったが、後半ほぼ全員のピットストップが終ると杉山の位置は掲示板に6位と表示された。抜きにいってもトップまでは無理、6位ならボーナスポイントが無くなって、前を走る5人よりは次戦では遥かに有利になる。杉山はカ−ト屋である。そんな計算は瞬時におこなえる。「頭の悪いオッサン達と同レベルでレースはできないな〜。」と考え、うまくレースをコントロールし作戦通り6位でフィニッシュした。しかし2位に入ったのは鴨居、500クラスに登録のドライバーで350クラスは趣味ででているだけ、杉山は繰り上がりの5位となり、ボーナスポイントはキープになった。そのことについて杉山は「オレは次戦絶対に勝つつもりで戦略をたててレースをしたんだ!どうしてくれるんだ!」と抗議した。しかし誰もが「そんなこと言ったって、雨が降ったら出ないじゃない。」と知っている。

山田にとってつま恋は開幕前のパンサーの前哨戦で3位表彰台をゲットした相性のよいサーキットだ。しかし山田はそのことで前回とても不安な毎日を暮らしたのだ。実は自動車関係の会社に勤めるため、自社以外の車にのるのは反逆にも近い行為として、とっても嫌味をいわれるのだ、『ジャパンカートのお立ち台フラッシュの写真をみられたらどうしよう……』カートとは言え他社の車なのだ、一抹の不安がドライビングを狂わし、山田は7位入賞に留まった。そのことについてチームメイトの宮本は「安心してレースができるように密告しておいて上げます。」と言い、現在、なんて親切なヤツなんだと周りからとても尊敬されている。
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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR」は“少ない取材と”“大きな想像力”で制作されています。
「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
ADVAN PANTHER TOUR Vol.13 2005年5月15日発行(年間不定期6回発行) 第3巻1号(通巻13号)
発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 取材・カメラ/阿部 勝 他 差入無し
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