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2.レース結果(1)
新規参入のフレンズはみんな真摯にレースに取り組んでいる努力家集団だ。
一般社会から見れば、遊び人で家庭を泣かせているオッサンと言う事か?
フレンズのエース?秋山さん。真面目そうにみえるがドライビングはけっこうハデ。壁抜けの達人でもある。
500クラスの新設に伴って参戦して来たのがフレンズだ。秋山・富田・手塚とも基準の“田中”よりも速い事からもただ者ではないことが伺える。そのうえ杉山カートがいつも持って行ってしまう“賞”さえもフレンズが独占したのだから、今後恐ろしい存在になりそうだ。

チームのエースとも言えるのが秋山だ。TTでは4位と優勝候補のすぐ後ろをキープ、スタート直後からトップを伺っていたが、阿部に追いつけ無さそうと感じると、すぐさま頭をチェンジ、一発芸に走ったのだ。それは恐ろしい技だった。オーバースピードで右コーナーを曲がれなかった秋山はそのままタイヤバリアーに突き刺さった、誰もがリタイアと思った瞬間さらに向こう側にあったタイヤバリアーもすり抜けコースに戻ってしまった。俗に言う“壁抜け”である。この技は生前アイルトン・セナが完成を目指していたという伝説の技で、それをなんと秋山が成功させたのだ。そのことをチームメイトの手塚は「そんなことしてないで優勝しろよ!」と記録的な大技を絶讃した。その手塚もアドバン賞でタイヤをゲットするなど存在感を見せつけた。秋山も手塚の受賞を喜び「そんなもん取らないで1ポイントでもいいから取ってくれよ!」と手塚の“9位”を祝福していた。

富田は頭脳派のドライバーだ。「順位として4位はボーナスポイントがつかない中で最高順位で、オーバーテイクもチーム内最高の3ptをとれました。コンストラクターかMVPか次戦から参戦する相棒の調子をみて狙いを決めようと思ってます。」とクレバーで広い視野をもった戦略をたてている結果、この順位が最良の選択だと語った。実はフレンズ内で唯一賞が貰えなかったのがとても悔しかった為考えだした最高の言訳だ。
500クラスが始まったらオレの時代がやってくる!ポディウムの真ん中はいただきだ!!
しかし現実はやっぱり崖っ淵レーサーの宝庫だった。さてベアレーシングの実力とは?
朝一番は覇気のないベアレーシング。せっかく朝飯タダのホテルだったが、7時からだったので食べる事ができなかった。残念!
ベアレーシングのワガママオヤジ達が“自分が勝ちたい”から提唱した500クラスで全く精彩がなかった。山本・阿部というチャンピオン候補がいるものの自滅、最高位は最近妙に速い高橋が5位に入るのがやっとであった。リタイアしたアルゴの増田(350クラス)を除けば、下から順にベアのレーサーが見事に名を列ねる結果となった。そのことを高橋は「エースの走りを見てくれましたか?田中さんより1秒も速かったでしょ!」と低次元で全く大志もないセリフを誇らしげに語り、山北は「真面目に練習しなければいけないかな〜?」と元々は天才であったとアピールしていた。ベアに詳しいA氏によると「65歳の酒井さんが参加したことで、自分が最下位にならないという安心感がこの結果に繋がっている」という事だ。しかしこのレース後、腕試しでベアが参加したモテギの大会で酒井はあの松井のタイムに0.2秒と迫るタイムを出し、参加した500クラスの中での最上位、さらに2番手の高橋に12秒の差をつけるなど圧倒したという情報が編集部に届いている。そのことについて田中は「今、70歳以上の人を探してます。誰にでもできるスポーツです。お気軽にお電話ください。」と語った。

その田中は今年から独立しODOROKI BOYSというチームを起こし参戦している。もちろん昨年松井のお陰で勝ったと言われた為だ。その結果は想像の通り、リタイアしたアルゴ以外でポイントを取れなかったのは田中のチームだけ、さらにパンサーツアー全体をみわたしてもアルゴを除けばZEROと田中だけと事務局関係者のだらしなさが非常に目につく結果となった。専門家は参加者が増えて卑怯なルールを大手を振って使えなくなったからだと分析しているが、田中や幾橋・丸塚は「自分を犠牲にして参加者の皆さんに楽しんでもらうのって辛いよね〜。」と慰めあっていた。クソ!!
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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR」は“少ない取材と”“大きな想像力”で制作されています。
「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
ADVAN PANTHER TOUR Vol.13 2005年5月15日発行(年間不定期6回発行) 第3巻1号(通巻13号)
発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 取材・カメラ/阿部 勝 他 差入無し
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