幾橋がこのところ絶好調だ。元来真面目にコツコツというのが似合わない男の為、なんの話題も提供しない最近の幾橋のレースを「つまらない」と酷評する意見が多かったのだが。最近は幾橋の持つ特殊な才能“整備不良”という持ち前のネタで、レ-ス中にはっきりと事件を起こし、話題を提供できるようになってきているのだ。今回ここAPGではアクセルワイヤーをレース中に切るという小ネタを出し、一瞬レースを沸せた。
そんな幾橋に取り入れて欲しいというベスト3のネタが“ジョニーの新車なのにぶつけてシャーシを曲げちゃう念力系の技”と“丸塚のすっごく大きな事故をおこしといて全然ピンピンしている脱出系の技”と“善子の雨の日のマッサばりの、どのコーナーでもスピンする芸術系の技”だ。次戦から幾橋は、この三つが規定の演技となり、レース中に必ずこの技を入れてフィニッシュしないと失格になる。
山形がしっかり350になじんでレースでもその存在が大きくなって来た。今後350では500で起こった山形旋風が巻上がり、ピンク一色のレースになるのでは無いかと関係者が恐れているが、これを本人が否定している。「私自身元々詩歌管弦への造詣が深く、精神的・美的感覚を大事にしたいのです。今までは渋谷さんや北原さんに併せてああいったピンク系の事ばかり言ってましたけど、350に来ましたし、本来自分の好きだった事を大切に探究していきたいんです。」と、ジュンペイが最近ツアーに来るようになったので、ダークでアブノーマルな世界に興味を持ったようだ。二人がコラボすると間違えなく久美に怒られるだろうと噂されてる。
山下がシーズン半ばにも関わらず、シャーシを変更してきた。それも榛名で優勝した直後の変更だっただけに後半戦に向けた意気込みの強さが伺われる。その事について山下は「F1が来年から大きくレギュレーションが変わるので、それに対応する為に早めに投入することにしました。」と来年、1の空力が制限される為、カートでもそれに対応するフリをすると、ちょっとオシャレかなと思ったと教えてくれた。
「では、親しんだイタルコルゼからトニーへの変更について、どんな戦略から決定したのか教えて下さい。」「もちろん、僕にとってシャーシの変更はとても勇気のいることでした。トニーはビック3と言われるシャーシですが、安易にブランドに飛びついたのでは無く、周りのみんなが乗ってるので欲しくなったので変えました。」と、オバチャンがビトンのバッグを欲しがるのと同レベルの哲学的な問題だったと、教えてくれた。思った以上に山下はミーハーのようだ。
石井がここでポイント争いトップに躍り出た。しかし、周囲から疑問を投げかける声が聞こえてきた。「いや〜石井ちゃんって、速くて旨いんだけど、なんかチャンピオンって似合わないんだ代な〜。」
と、キャラ的には主人公のライバルだったらいいけどヒーローにするにはちょっともの足らないというのだ。その事を石井に告げると「なんでよ〜俺無茶苦茶かっこいいじゃん。みんなわかってね〜よ。」
と、表彰台のインタビューが苦手なくせに、饒舌に存在感をしめした。そこで事務局も本人の意見を尊重し、次戦筑波から石井の顔をマジックでヒーロー顔に加工、誰が見てもチャンピオン候補に相応しくするそうだ。忙しくて手が回らない事もあるので、もし石井が素っピンであるいていたら、顔に落書きをするよう参加者に要請している。ぜひご協力いただきたい。 |
