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手塚さんはファーストレプリカ。赤いファーストとあたらしいカウルが斬新かも。 |
冨田が大変なことになっている。ケイスケの発案?でジョーナンの阿部と組む事になったのである。それも阿部がエースドライバーでチーム名もジョーナンのまま。そして阿部からは「ちゃんとセカンドドライバーに徹してね。」
と、言われているらしい。合同練習でも阿倍の後ろについて走る練習をみっちり行い、周りからは“お猿の列車”として恐れられる程きびしい特訓だったらしい。
そのことについて冨田は「実は阿部さんと組む時に私の名前が問題になりまして、お猿の世界で“二郎”は色々技(芸)ができ、さらに注目も集め、あらゆる面で優れていなければいけなくて、それでいて主人に使えなければならないそうです。」
と、
語
ってくれた。現在冨田は“反省”の練習に取り組んでいる所らしい。
高橋が得意技に磨きをかけて来た。その得意技とは『今日だっけ?』である。
常々高橋はベアの練習走行日の当日「ビンキューさ、練習って今日だっけ?」
と電話をかけて来ては「いっけね〜仕事入れちゃったよ。」
とか言い、仕事だったら強く言えないベア側の弱味に付け込みドタキャンするのだが、実は当日の降水確率が40%が原因だったりする必殺技である。
今回はもてぎでの予選終了後「レースって今日だっけ? うっかりゆっくり走っちゃったよ。」と言い出したのだ。
ベア側に緊張が走った。高橋の狙いがわからなかったからだ。「ドタキャンするにしても、もう来ているし。いったい何が狙いなんだろう……?」
すると高橋は「今日って何時だっけ? 俺って誰だっけ?」
と言い出した。年齢と共に技に磨きがかかる天然の必殺技らしい、恐ろしい男である。
田中(直)と遠藤が新チーム“バケラッタ”を立ち上げた。真剣に500のチャンピオンを狙っての参戦である。しかし周りが全然真剣だと思ってくれなく、オチャラケで参戦していると勘違いされているという。田中(直)は「遠藤さんの顔がおかしいのは認めますが、私の真剣な顔を見ていただけると分かってもらえると思ってるんですが何故ですかね?」と悩んでおり、相棒の遠藤も「ええ、どうしてでしょう? 田中さんのスタイルは悪いのは認めますが、私はスタイリッシュですから納得いかないですね。」とけげんな表情をみせているのだ。
実は周囲は待っているのだ。どちらかが毛が三本で、もう一人が一本で参戦することを「バケラッタというからには、それくらい徹してもらいたい。」これはツアー参加者がみんな期待し感じていることなのだ。
事態を重く見た事務局は、第2戦の筑波にバケラッタの協同記者会見場を設置し、何時から本気になるのか問いただす予定だ。
今年からイメージを一新して頑張ろうとしているチームが杉山カート500クラスだ。強烈なエロイメージの山形と、ワガママオヤジの杉山が350に専念してくれるおかげで、500クラスでは新たなイメージで戦えると思っているらしい。
そこで今年杉山カートの500のワークスチームの北原と渋谷のイメージを聴いてみた。「北原さんと渋谷さんですか、ええあのレースのリザルト以上に賞品を貰って帰る人たちですよね。」と全員がサーキットの“詰めほうだいレーサー”という好印象を持っている事がわかった。
もちろん賞品以外でもその特技は発揮され、不可能と思われる2倍のガソリンをみんなと同じガソリンタンクに搭載し、レースでも一周1000メートルのコースをコンパクトに収納し500メートルで周回する特技をもっている。
そんな恐ろしい技をもっているのに好印象とは、よほど人間性が良いのかと思うと実はそうではないらしい。そのことについて山田は「ええ、北原さんも渋谷さんも詰め込むのが得意ですから、見た目以上にメタボで、重くて遅いんです。ほんと服の下のお腹はビックリしますよ。」と、相模川が決壊しそうなとき緊急に川の水を流し込んでいるのだと教えてくれた。
ジョニーが川崎市内で引っ越しをし、事務局長幾橋との距離が近くなった為、合同で練習をするようになった。もちろんジョニーも幾橋のドライビング哲学に接するにあたって成長を認めているし、また人間としてもひと回り大きくなったという。そのドライビング哲学とは「メシは腹一杯食べる。」「練習はそこそこ。」「自分が早くなるより回りが遅くなるほうが簡単。」「難しいことは分からない。」だ。これでジョニーも笑われるレーサーになれる。 |