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平凡パンサー 6-1 MOTEGI 2008.3.16
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4.OG350 戦評〈3〉
PANTHER TOUR OG350 世界の期待を一心に受けたイクちゃんが活躍……するわけないよね。
これはTEAM BARABARAの石井ちゃん号のカウルデザイン。石井ちゃんの「まかせるから」 という温かい言葉で安心してデザインを見せたら「ダメだよ地味!」ということで急遽変更したのが このデザイン。みんな派手目のデザインが好み?
「ウォー!!」 大歓声だった。まさか石井がこんなにやるとは誰も思っていなかった。放っといても速いトニーカートをわざわざいじり倒して遅くしてレースに挑む姿勢は、子どもに「絶対にあのおじちゃんの真似はしちゃいけません。」と教科書に載るくらい、人生の手本として慕われている人物が、意外にも世界の絶体絶命の危機に、なり振りかまわず限界に果敢に挑む姿は、意外で感動的でもあった。「石井!! ガンバレ!! 石井!! ガンバレ!!。」

声援はいつしか大合唱になって津波のようにサーキットに押し寄せた。そしてその声に後押しされるかのように善子を最期まで押えきってチェッカーフラッグを受けた。

「やったー!!」
世界中が歓喜に包まれた。そして、世界に一抹の不安もよぎった。「すげー石井! すげーよ! 決勝もこのまま行ってくれるといいんだけどなー。」「そうだな、でもまさか、石井はこのセッティングを決勝に向けて変えたりしないよね?」「なんで、勝ってるセッティングじゃない。よっぽどの馬鹿じゃ無い限り、普通変えないよね。」「善子が変えてくるんだったらわかるけど、善子は変えないだろうから石井は動く必要は全く無いね。」「でもどうしてだろう、なんか不安で……」

国民全体が、いわれも無い不安にさいなまれていた。福田首相を取り囲んだ記者からも「首相。石井はセッティングを変えるのでしょうか? また、変更させない為、拉致拘束するという噂もありますが?」 と、質問され「馬鹿いってんじゃないですよ。北朝鮮じゃないんだから拉致なんてありっこないでしょ。それに石井君だって馬鹿じゃないからセッティングを変更するわけ無いじゃないですか。」 と、福田首相は“石井は馬鹿じゃない”と正式に認めた。また、内角支持率回復の為、石井の国民栄誉賞授与が検討され、本戦での優勝後、受賞が決定する事が確認された。

それを受け靖国神社売店では“石井ちゃんのセッティング饅頭”の発売が決定し、落ち目になったモーニング娘。も「触って石井ちゃん」で便乗ヒットを狙う等、日本国内がお祭り騒ぎになってきた。それにともない石井自身への応援も高まり、ついには皇太子殿下から直接電話が入る運びとなった。「こんにちは、石井さんはいかがなされていますでしょうか?……」電話をとったのは田中だった。「あっ、はいっ! はいっ! え〜と石井ちゃんは……、あっ今セッティングを変えてて席を外してます。呼んで来ましょうか?」「…………………(馬鹿だった……)」

この瞬間、衛生生中継を見ていた世界各国で1000万人の自殺者と10億人のウツ病患者が発生した。そして決勝スタート、石井は全世界がかたずを飲んで見守る中、あっという間に善子にパスされてしまった。 最期に残った希望はあまりにも小さかった。最後尾からスタートしていた幾橋だった。 1周めいきなり5台を抜いた幾橋は、そのまま好調に周回毎に順位を上げて行き7周めには実に16台をパスしたことになる7位にまで順位を上げて来た。

この事に一番敏感に反応したのが、実はジャイアンツファンだった。どんなに負けが込んでいて優勝が不可能と思える時でも「ここで50連勝すれば1位になれる!」「もう少し待てば、4番バッターばかりだから当りが出だしたら絶対に負けない!」 と、常に前向きなのか現実逃避なのかわからない独特な思考回路を持つ巨大宗教団体である。その彼らが幾橋が勝てる可能性を見い出したのだ。まず4チャンネルで江川が「イクちゃんがこのペースで順位を上げて行くと14周めにはマイナス7位になり善子を抜いて周回遅れを6台挟むことになります。20周めにはほぼ全員を周回遅れにできる計算になります。ですから途中で1回ピットインをしても大丈夫、優勝できます。」と語った。

記者団からラップタイムは善子の方が速いから不可能ではないのか?との問いにも「決勝はタイムではありません順位が重要なのです。間違いはありません。」と独特の理論を展開、太鼓判を押してくれたのだ。 全世界の期待を一心に受け幾橋は、期待以上の猛進を見せ、各コ−ナ−毎に5台以上をごぼう抜き、まさに鬼神といった活躍で巨人ファンを喜ばせる事無く、そこそこの普通の結果を残し、リザルトとは不釣り合いな大きなガッツポーズでチェッカーを受たのだった。

そして、やはり優勝したのは善子だった。「やった〜勝っちゃった〜。ごめんね、可愛いだけじゃなくて、強くって。」 その言葉で、やっぱり地球が熱を出し、また平均気温があがり、ほんの10万種類の生物が絶滅した。善子がわるい……。
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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR」は“少ない取材と”“大きな想像力”で制作されています。
「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
ADVAN PANTHER TOUR Vol.32 第6巻1号(通巻32号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 撮影/色々 差入/本当に来ね〜な〜 発行所・パンサーツアー事務局/03-3704-0194(FAX)
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