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今年前半はまったくダメだった石井ちゃん。後半巻き返して帳じりをあわしました。 |
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アロンソカートに乗り換えた苅米さん。たった独りじゃあセッティングも大変 |
「田中さ〜ん、350クラス見てた〜?」
「見てたよ〜何でも聞いて!」
と、実に嘘臭い人なのだが、この際しょうがないので田中さんから話を聞く事にした。
「ど〜せ中村さんが勝ったんでしょ?」
「いや、それが結構面白かったのよ、全員で中村君騙そうってことになって、ブレーキングで煙りだすたびに『煙り出てるよ!』とか『燃えてるよ!』ってサインボードだして、オーバーアクションで観客総動員で騒いだら、本人結構あわてちゃってスグにピットに戻って来たんだよ。」
「いいの?そんなことして怒って無かった?」
「大丈夫!! ピットストップのところで関根さんが“ドッキリカメラ”の格好で『ど〜も〜』って言ったら。『もう勘弁してよ〜』って空見上げてたから。」
「それじゃあ、中村さん勝てなかったんだ。」
「ところがさ、善子とかイクちゃんにせっかく勝たせてやろうと思ってたのに、騙されたとこをどうしても見たいって、一緒にピット入って来て『ドッキリ成功!!』って騒いで、皆でVサインして記念写真撮ってたから、結局中村君が勝っちゃった。」
「しょうがないな〜、真面目な人もいるんだから。」
「真面目と言えばさ、ピットストップの横にバットにメリケン粉を入れて上に『手を使わないで飴を食べて!』って書いて置いておいたら、秋山さんが観るなり『え〜!!』って言いながらヘルメット脱いで顔を真っ白にして食べてたし、山田さんなんか見つからないもんだからそ〜っと手で掴んで口に運んでズルしてたし。」
「ホント怒られなかった?」
「こっちは疲れてたら可哀想、ベタベタしてたら可哀想と思って親切で置いておいただけですから。良い事をしただけです。」
「も〜、他には何にも置いてないでしょうね。」
「ホームストレートにオービスのダミーを設置しといたらさー。」
「やっぱり、あるんだ……。」
「横尾さんと倉鹿野さんは毎周、そこでスピードを落とすんだよね。KBFのピットから『関係ない!関係ない!』って言うんだけど、スピードが落ちちゃうんだよね。」
「可哀想なことして〜。」
「バッチ!って赤いフラッシュ炊いたら、二人ともスピンしてたから、よっぽど驚いたんだろうね。運転免許書は綺麗にしとかなくちゃ。」
横尾さんは後日海老名の警察署まで出頭し
「あんた大丈夫? 病院行く?」
と言われたそうだ。
「まあ被害が数人で済んで良かったよね。」
「レ−ス中盤にさ、ピットロードで皆で手の平を上に向けて『あれ?雨?』ってポーズをとったら見事にラップタイムが落ちたから面白いね〜。」
「え〜まだあんの?」
「杉山さんなんか直ぐピットインしてきて、ヘルメット脱いで『あっ!やられた!! あ〜チクショウ!!』って言って、またレースに戻って行ったし。」
「絶対仕返しされるよ。」
「苅米さんなんかは、ピットストップで『ジャンケン…』ってい言いながら拳を振ると、必死で併せようとしてくるんだよね。」
「あ〜ライズのイベントの名物だからね。」
「で、フェイントかけたりしてタイミングをずらすと、必死で併せようとして、延々1分近くたって勝って『よし!』って言って出て行ったけど、そんな時って他の事考えられないんだよね。」
「まあ、騙されたって分かるのはバックストレート走ってる頃だろうね。」
「うん、バックストレートで拳を上げてた。」
「騙され慣れてる修一君は?」
「彼にはきちんと本当の事だけ言ってたから。善子がちゃんと『今日はドライタイヤだからね』って言ったら『え〜マジッスか?』ってレインの準備をはじめたからね。」
「もう、人を信じられなくなってるんだろうね。」 |