「平凡パンサーにゴーストライターって居ないのかな〜?」
「どうしたの突然?」
「いや〜だってさ、やっぱり文章って難しいじゃん、大雑把に話したら旨く書いてくれると助かるな〜って思ってさ。」
「へぇ〜、どんなこと書こうと思ってるの?」
「え〜っと、ほらっ、ほらっ、ここまで出てるんだけど......。ちょっと、マルちゃんさ〜、なんか言ってみて、思い出せそうだから......」
「えっ?じゃあ、斉藤さんが前夜呑み過ぎてレ-ス遅刻したとかさ〜。」
「う〜ん......、ちょっとインパクトが弱いな〜、他は?」
「ええっ??それじゃあ、安全に走ってもトラブルを呼込む藤堂さん、今回は麻薬事件に巻き込まれる。なんてのは?」
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「ぜんぜん、あったりまえじゃん!ふつ〜過ぎ、ボツ。他は?」
「ボ、ボツ?え〜と、そしたら、田中さんのカツラ疑惑、ハゲヅラの下はブロンドの巻き毛だった。......」
「おっ、それそれ面白そうじゃん、もうちょっと欲しいな。でもハッピーエンドはだめよ。田中さんをもっと徹底的に虐めて。」
「...そして、人妻との不倫が発覚、ハルナへの愛欲の逃避行、しかしブドンドヅラの下の真実の頭が発覚!人妻との愛に新たな展開が......。」
「よし、その線で行こう、じゃ、よろしく。」
「えっ?よろしくって?えっ?どういうこと......」
「仕事はちゃんとしてね。私に恥かかせないでね。」
「......。」
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