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パンサーツアーで一番人気が有るのが那須のサーキット。体に優しいというところが一番の魅力になっているのかも……。 |
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とっても旨い斉藤と、とっても速い粟根。どちらもどうしても越えられない壁が有る、体重と田中だ。それさえなければパンサーツアーのトップチームになっていたかもしれない。 |
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野崎はこの変態が多いパンサーツアーの雰囲気に驚いていた、まったくレース環境ではないのだ。しかたなく淡々と走っていたが、馬鹿には係わりたく無いと、つい引いてしまい、今回は力が出せずにおわった。野崎は「思ったより紳士で安心しました。次回からは思いっきり行きたいとおもいます。」と語ったが、今回唯一場所が遠かった杉山カートのピットの雰囲気を知らなかったことは幸せである。
相変わらず人に迷惑を掛けながら走る達人が阿部だ。一周目に得意のスピンで高橋をまきこみ、レース終盤ピットアウト後また高橋の前に入るなど、真面目に迷惑をかけている。その事を本人は「後ろに居たら見えないよ」と言っている。逆にいつも迷惑をかけられながら走る達人が粟根である。粟根はレースのベストラップが5位に入る本当はとても速い素質を持ったレーサーなのだが走る度に前には田中が居るのだ、もちろんそれが妨げとなって本来伸びるはずの才能の芽が摘まれてしまっている。今回はそれをさける為早めのピットインでその悪癖を断つ作戦だったが、終盤目の前にピットアウトしてくるナンバープレートに唖然をしてしまった。“77”だったのだ。この事を粟根は「ホントに私ってかわいそう……」と嘆いたが、田中がわざとやっていることには気付いていない。 |