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自分達を表賞する為に始めたのに、ここんとこ他の人の表賞ばかりをやっている |
森(亮)が中村の代走として今回ライズ&エロッソのシートに座った。「森(亮)さ〜ん。350じゃ大変でしょう。」とか「若者の代わりなんてなかなかできることじゃない。頑張って下さい。」とか妙な声援が多かった。「いや、実は僕まだ35才以下なんですけれども。」「え〜じゃあ、あの歳をとるスピードが普通の人の何倍にもなるっていう、あの病気なんですか?」「病気じゃありません。」「SFXかなんかの特種メイクのお仕事なんですか?」「公務員です。」「え〜じゃあ地球以外の星から来られた方? すごい!。」「別に普通の日本人です。」森(亮)、ライズで一番見た目が偉そうな若者である。
筑波で風戸が絶好調だった。TTは不馴れなコースということもあって後方に沈んでしまったが、第5戦では36秒台前半のタイムで5台抜きというスピードを見せた。風戸は「まだまだ速いとは思いませんが、最近タイムが出るようになってきましたので、午後にはさらなる飛躍ができそうな感じがします。」と好印象だったようだ。第6戦こそ風戸の真骨頂というレースだった。コースに慣れてきたとたん、ハードブレーキングで鋭い攻めのレースを展開、得意の“思いっきり走るとタイムが落ちる”という誰にも真似の出来ない必殺技で、周りがタイムをあげる中ダントツで1秒もタイムを落としフィニッシュした。ベアでは無形文化財の摘要を求め近く申請書を出す予定らしい。
ウォーミングアップランでダンスパーティーが突如開催された。スタート直後斉藤がいきなりツイストを始めると、すぐ横にいた富岡もそれに併せてツイストを始めた。大きくカートを左右に振り、お互い回転しながらコースを進んでいった。インフィールドに入った途端、二人は手に手を取り合い、ダンスをジルバにかえて踊りだした。富岡のレーシングスーツがまくれ上がりフリフリのついたアンダースコートが太陽に照り帰って白く輝いていた。レース後事情聴取を受けた二人は「笑うとき、泣く時、収穫を祝う時、踊ったとここ(聖書)に書いてある。 ……みんな踊ったと。」と語りお互いを「レン」「エリエル」と呼び合っていた。
松井が久し振りにツアーに帰ってきた、実力者らしくブランクを感じさせない走りで2戦ともポイントをゲット、まずまずの復帰を飾った。「復帰おめでとうございます。どうですか、ご感想をお願いいたします。」「ヤンキースの松井も復帰しました。なんかパクられた感じで、ニッチもサッチもど〜ちもブルドックって感じです。」どうやら頭は看てもらわなかったようだ。
ここ筑波でいきなりコンストラクターのトップに躍り出たのが横尾と石井だ。また木賊川も優勝するなどトーソーチーム圧勝という形になった。実はチーム内で格付けランキングの発表を行い、特性を伸ばすことと弱点を克服することに役立てたのが大きな原因らしい。その格付けの一部を紹介すると、『ウインカーとワイパーのスイッチを間違える人 1位横尾、2位石井、3位満平』『細く見える鏡の前でいつまでも動かない人 1位満平、2位横尾』『せっかくポールを獲ってもセッティングを変えて負けちゃう人 1位石井、2位木賊川』『モデルみたいな人 該当者無し』『可愛い人 無理』『天才 ありえない』『天災 1位木賊川』『動物 恐くて言えない』というものだ。
耐久が不成立になって350クラスに飛び入りしたのが小林(康)だ。小林は「突然入れてもらって楽しかったです。また来たいですが突然は迷惑ですよね。」と、とても紳士的だったが。杉山が「心配いらね〜よ、俺なんか雨が降ったら飛び抜けしてるから事務局は慣れているから。」と説明していた。実は慣れているのは杉山で、事務局は慣れていない。
モチュールの森(信)も久し振りの参戦だった。ツアー黎明期の少人数で開催してるころのメンバーだ。森(信)は「随分と増えましたね。これだけ高齢の人が元気にレースをしているので、日本もまだまだ大丈夫だと思います(笑)。」と相変わらず不良中年は不良中年を呼ぶんだとあきれていた。
幾橋と丸塚はコンストラクターチャンピオンに向け、ここ筑波でワンツーフィニッシュを獲る予定だったが、ほんの少し作戦ミスがでたようだ。幾橋は「私は予定通り1位だっが、丸さんの2位が予定外だったのと、二人のリザルトが下から数えてと言うこと以外は完璧な作戦だった。」と85%目的は達成したと語った。 |