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平凡パンサー 4-3 HARUNA 2006.5.24
10
4.GG500 戦評〈3〉
PANTER TOUR GG500 レベルが意外に高いこのクラス レーステクニックよりも騙したり騙されたりが難しい
「おい阿部さんがなんか考え事してるぜ。」「考える事あるんだ。」「お腹減ってるのかも。」
田中が威張っている。「いや〜俺ってさベアのワークスとして重要なんだって!!」。実は田中は今年、初戦からファーストの新車を使用していたのだがベアの従業員から「遅くてイメージが悪い。」と取り上げられてしまった。しょうがなく中古のS01で参戦しているというわけだが、そんなダメなパイロットだが実はとても重要なパイロットだとベアではみている。新型シャーシV32のキャンペーンの為に田中をトップカートやトニーカートに乗せたいと言うのだ。ベアではとても良い宣伝になると言っている。

手塚と原口は同じフレンズの姉妹チームどうしで、二人で抜きつ抜かれつのデッドヒートを演じた。まずは原口が手塚のインを狙った「タイガーショーット!!」唸るようにカートがインに切れ込んで行き原口が先勝した。それに意気消沈したのか手塚は村岡まで抜かれてしまった。「手塚君、カートは友だちじゃないか、そんなことでどうするんだ!」「原口君、そうだねカートは友だちだ、え〜いドラゴンシューット!」しかし、巨体の村岡には全く利かない。「手塚君、一人ではダメだ一緒にやるんだ。」「うん原口君」「(二人同時に)スカイラブハリケーン!!!」「ウァァァァァ〜ッ。」村岡がスピンしながら吹っ飛んでいった。「やったね手塚君」「ああ原口君、今度は僕らの勝負だ!」数周にわたるデッドヒートの末、手塚が勝った。「原口君どうしたんだい、君らしく無い。」「実はオレしばらく日本を離れなくてはいけないんだ。」「えっ?じゃあカートやめちゃうの?」「ううん、向こうでもやろうと思っているんだ。」「じゃあ今度合う時、また勝負しよう。」「ああ、絶対に負けないぜ。」そうして二人はしっかりと握手をかわした。そんな二人をみて村岡は「オレは単なるヤラレ役かい!」と文句を言っていた。

スリーボンドは不思議な会社だ。会社のクラブにカート部があるだけでも驚きなのだが、その活動場所がパンサーツアーなのである。小山にそのへんを聞いてみた。「やはり年上の人たちと御一緒させていただいて、人生の先輩として学ぶべき事がたくさん有ると思っていますので、参加させていただきました。」と上司に怒られた腹いせは年寄りを虐める事で発散できると言っていた。また塚本は「このパンサーツアーに参加していらっしゃる方達はみなさん紳士ですから、とても気持ち良い時間をすごさせてもらってます。」とツアーのセクハラオヤジはひっぱたいてもクビにならないから気を使わなくって楽しいと言っていた。

新東京の優勝者阿部に全く良いところがなく、以前の遅い阿部に戻ったようだった。実はこれには驚愕の事実が隠されていたのだ。それは杉山カートの渋谷の日記から始まる。『1月10日。ビッグマックにモスバーガーのソースを着けたものをハムスターのアルジャーノンに与えたところ、知能指数が驚異的に上がり、身体能力がアップした』『2月15日。知り合いの阿部さんに同様のビッグマックを与えたところ、ハムスターと同じ症状が見られた。このまま与え続けようと思う。』『3月3日。阿部さんが私の名前を覚えた。その他にもバナナとリンゴの区別が付くようになった。それよりも運動能力が凄い…。』『3月12日。阿部さんがポールポジションをとった。身体能力はオリンピック選手なみになったようだ。だが知能の方は幼稚園児なみと言うところか。レースではミスをくり返し、10位がやっとのことだった。』『4月2日。今日驚くべき事があった。阿部さんがマンガではなく、哲学書を読んでいた。私を見る目が変わってきたように思う。冷たい目をしている…。』『4月20日。今週は新東京だ。阿部さんが私の事を“渋谷君”と呼ぶようになり、私の行動を鼻で笑うようになった。レースの準備をしていたら「もっと合理的に動けないのかい渋谷君。僕なら10分で片付けるのを君ときたら……。」と言われた。』『4月23日。阿部が優勝した。完璧な勝利だった。「あまりにもレベルが低い、何故私がこんなところで走らなければならないのだ!」阿倍の横柄で尊大な態度にとてもムカツク! ハンバーガーをこっそりロッテリアにすりかえてやった、ザマーミロ。誰がお前にビッグマックを食わせるものか!』『5月5日。阿部の態度が少し優しくなってきた、ボーッとしている時間も多くなってきた。ロッテリアを続ける。』『5月10日。ほとんど毎日マンガを読んでいる。仕種が愛らしく、周りの人にも大変好評だ。』『5月25日。人間の言葉はもうほとんど分からない、バナナをあげると嬉しそうによってくる。すっかり元の人気者の阿部さんに戻ったようだ。私の実験はここで終わろうと思う。私のカートのリザルトが変わらないのはこの実験の教訓によるものだ。私が遅く見えるのはみんなの勘違いだということを強くここで言っておく。』と書いてあった。この日記を読んだ田口は“人間渋谷”の結論にいたく感動し涙していたと言う。「人道的見地から実験を中止する実に素晴しい。」田口は柳田からカートを学ぶのをやめてしまった。そして人に隠れてビッグマックを頬張る姿を頻繁に見かけるようになった。そして体重が増えたそうだ。
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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR」は“少ない取材と”“大きな想像力”で制作されています。
「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
ADVAN PANTHER TOUR Vol.21 第4巻3号(通巻21号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 撮影/阿部ちゃん 差入/本当に来ね〜な〜 発行所・パンサーツアー事務局/03-3704-0194(FAX)
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