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平凡パンサー 4-3 HARUNA 2006.5.24
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2.GG500 戦評〈1〉
PANTHER TOUR GG500
風雲急を告げるスタート前。騙しあいの時間である。
2006年5月28日。その歴史的な日は午前中の雨が嘘のように晴れ上り、セルリアンブルーの優しい風が、50過ぎのオヤジ達の、残り少なくなった髪の毛をタンポポの綿毛よりもはかな気に揺らし、頭から微かに立ち上った湯気が熱中した少年の心をかいま見せていた。しかし、ポッコリ膨らんだお腹が、ただ我がままに生きてきた事と、純粋な心のかけらも残っていないオヤジ達に過ぎないことを物語っていた。

――世界に突然平和が訪れた……!――

2時45分、山形が最終コーナーをトップで立ち上がってくる時、サーキットの周りにバラの花が咲き出した。ポールの“日の丸”はピンクに変わり、ラジオからは「教科書にAVの採用が決議された。」とニュース速報が流れていた。そしてゴール。愛が世界を征服した瞬間だった。世界は新しい愛の指導者山形の言葉を待っていた。ポディウムで山形が口を開いた。「みなさん、私はほしのあきちゃんが可愛いと思います。」右手の写真集を凝視しながら涙していた。しかし彼の目線の先にあるのが顔では無く胸の膨らみだと世界が気付いた時、平和は去り、以前の暗黒の世界が帰ってきた。

2位と3位に入った山本と富田が浮かない顔をしていた。山本は昨年ボーナスを25秒もためた経験から、これ以上ためるのは得策ではないとして、榛名では頑張らない方針だったのだが、目の前にカートがうざったく気がついたら抜いてしまっていたということだ。チームではこの謎について調査したところ、前を走っていた高橋と田中のリアに“ベア自動車教習所”“教習中”のステッカーが貼ってあり後続をイライラさせる巧妙な罠が仕掛けてあった。このことについて山本は「見た瞬間、早く抜かなきゃと思って頑張り過ぎて気がついたら2位でした。」と対応のまずさを強調、事務局側も山本に「そいつらにはトドメをさしておいて欲しかった」と冷静になって対処すべきだったとコメントを出していた。

富田は今回は山本と鴨居さえ押さえれば勝てると確信していた。初優勝に向けTTが終わった段階で、今村と牧田というクセ者が前に居たのが気になったが、もうボケてもいい年寄りと、とっくにボケている若者なので、多分大丈夫だと直感した。そして10周目、前方の山本に併せて同時ピットイン、山本は前のピットストップで10秒のタイム待ち、富田は後ろでストップ&ゴー。最初に動き出したのは富田だった。「抜いた!」その瞬間チームピットクルーからガッツポーズがでた。作戦が見事にハマッて笑みがこぼれた。一周後にピットインした鴨居は富田の後方に出てきた。「よし! 優勝だ。」完全な勝利の方程式だった。その瞬間無警戒の山形にパスされてしまった、息子がボードで“バカ”と出していた。「うわっ、きつ〜!」と思っていたら山本にもパスされてしまった。今度のボードは“クソ親父”に変わっていた。息子がパンサーツアーで美しい日本語を学んでいることを実感した瞬間だった。

パンサーツアーで雨の時にグリップしないのは、いつも今村が雨の中に油を混ぜて降らせているため、グリップがでないのである。体力的に不安のある今村の巧妙な作戦で、今回のように午後になって晴れるのは今村が手抜きした時におこる現象なのである。最近地球温暖化によって日本にもスコールの様な激しい雨が良く降ると言われているが実は逆で、今村が勝手に激しい雨を降らせるために日本が熱帯化し、全世界的に地球温暖化という現象が起きているだけなのである。今村がパンサーツアーを休めば普通の気候に戻り、カートをやめれば、地球全体が氷河期にはいると、日本気象学会で密かに言われている。

ワールドカップで日本が敗退したのは牧田のせいだと言われている。牧田の店でパンを購入しようとしたオーストラリア人が“パン”を“ブレッド”と発音、牧田に通じず購入できなかった。その為ワールドカップで対戦する相手国の人間に日本人は冷たいと全世界で評判になり、フーリガンに変わる新たな悪質なサポーターの事を“マッキー”と呼ぶようになり、これが日本に対して逆風となったのが真相だ。そのことについて牧田は「ブラジルよりも千葉ロッテの方が強い。」と自信満々で解説してくれた。
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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR」は“少ない取材と”“大きな想像力”で制作されています。
「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
ADVAN PANTHER TOUR Vol.21 第4巻3号(通巻21号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 撮影/阿部ちゃん 差入/本当に来ね〜な〜 発行所・パンサーツアー事務局/03-3704-0194(FAX)
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