Club PANTHER official website レーシングカート『クラブ・パンサー』公式ホームページ Club PANTHER official website レーシングカート『クラブ・パンサー』公式ホームページ Club PANTHER official website レーシングカート『クラブ・パンサー』公式ホームページ
TOPページ Topics Club PANTHERについて マシンについて レースについて Q&A お問い合わせ
平凡パンサー4-1
10
4.GG500 戦評〈3〉
どんなスポーツも頭が悪くては、絶対に勝つ事はできない。周りが馬鹿な場合だけは別だが・・
サーキットで合うと、実際真面目に働いている姿が想像できない、遊び人にしか見えないのが不思議である。
つま恋の優勝候補の一番手として名前があがっていたのが山形だった。昨年の終盤の速さは強烈な印象として参加者の心の中に残っている。しかし、雨と新しいTTの方式に翻弄され、大失敗のタイムトライアルとなってしまった。流石の山形もほぼ最交尾からのスタートでは、タイムも順位も上げることができず、チャンピオン争いでは痛いノーポイントに終わってしまった。チーム監督の杉山は「雨の時にレースをするヤツが悪い。カートが汚れるだろうが。それにこんな健全な施設に山形さんがあうわけないだろーが。」と語り、もう少しうらぶれて、少し悲しい赤線の市街地レースなら山形にかなう人間など居ないはずだと残念がった。

今年から採用された新TTシステムは初戦 から思い掛けないドラマを魅せてくれた。とくに500クラスでは、路面がどんどん乾き、後からアタックする程有利な展開になった。この条件を最大限利用したのが阿部と原口だった。阿部は驚異的なタイムでポールポジションを獲得したが、その後行方不明になっている。また、原口もTTで自己最高位の6位とスーパーラップをたたき出した。そのことについて原口は「いや〜残念な結果に終わりました。予選の出走順位がもう1つか2つ後ろだとポールを狙えたんですけど、新東京でポールを狙います。」と語っているが、レースでポイントが取れなかったことに関しては「まったく記憶にありません」と黙秘を続けている。この二人になにがあったのだろうか?実は1503年に描きはじめられたダヴィンチの名画“モナリザ”の中には、なにか重大な秘密が隠されていると言うことが映画の宣伝で分かている。そこで事務局はツアーの中でも頭脳派と呼ばれている渋谷に調査を依頼した。渋谷の頭脳は、ツアーでは有名で、秦野の名門杉山カートの所属ドライバーの中では唯一、一般常識人に見えるという物凄い実績を持つ。それは遠藤や山田の横に立つと驚異的に発揮されるという環境面に恵まれているだけでなく、杉山や山形の様な本当の変人が側にいることによって、その地位は揺るぎのないものとなっている。渋谷にモナリザを見てもらった、そして彼は驚くべき言葉を発した。

「モナリザには眉毛が描かれておりません。」「“眉毛が無い”とはどういうことですか?」「眉毛が無いと言うことは、これから眉毛を描くということなのです。つまりモナリザは、化粧前の姿が描かれているのです。」「け、化粧前?それがポイント圏内から二人が消えた原因となにか関係あるんですか?」「そうです、化粧前の姿とは“素っピン”、そうモナリザに隠された暗号というのは“スピン”なのです!。」そして渋谷はこう言った。「そう、この犯罪の正体は、原口さん阿部さん、あなたたち自身がおこしたスピンなのです。」「おお〜!!」一同からどよめきがあがった。「この事件は雨のレースだという事を利用し、人の心の“思い込み”を利用した計画的なものです。誰もが雨のレースではスピンしやすいもの、するものだと思っています。それを彼等は利用して、コ−ナ−毎にスピンを繰り返していたのです。レースを観戦している人は“今日は雨なのでよく回るな”と思うでしょう。でも本当はほとんど二人でグルグル回っていたのです。」

それを聞いた原口はがっくりとうなだれて「出来心だったんだ。TTで絶好のポジションからのスタートでつい無理をして、すぐにスピンをしてしまったんだ。その後は遅れを取り戻そうとあせってスピンを繰り返し、スピンの魅力に取り憑かれてグルグル……、気が付いた時には既にポイント圏外にいたんだ。」「えっ、すると阿部さんはどこに?」渋谷は「これも、心理のすきをついたトリックです。誰もが阿部さんはどこかに行ってしまうもの、忘れてきてしまうものと思っているので注意深く探しません。阿部さんはただ小さくて見つけにくいだけなのです。」と渋谷の指差す先に、テーブルの下でこっそりフレンズのバナナを食べている阿部の姿があった。「ありがとうございました渋谷さん、あなたのおかげです。で、渋谷さんの今日のレースはどうだったのですか?」すると彼は急に顔を曇らせて「記憶にありません…。」どうやら渋谷もスピンを繰り返していたようだ。

サーキットに平和が戻った。しかしその影で浮かない顔をしているのが石川と田中だ。二人とも不思議だった。スピンを繰り返し順位を下げたはずの人間が、自分達の前にいるのが納得できなかった。田中はファーストの最新型のシャーシを客に隠れてこっそり自分だけ使用していた。誰が乗っても05年モデルよりも良いタイムがでるのだが、レースではブービーに終わった。石川は、とても納得できるレースができた。ミスも最小限におさえ、できる限りのテクニックで果敢に挑んだ。でも最下位だった。二人とも世の中にはとっても不思議なことがあるもんだな〜と、感じるこの頃であった。
1.表紙へ→
2.GG500 戦評〈1〉へ→
3.GG500 戦評〈2〉へ→
4.GG500 戦評〈3〉
5.OG350 戦評〈1〉へ→
6.GG500 戦評〈2〉へ→
7.レース結果〈1〉へ→
8.レース結果〈2〉へ→
9.ポイントランキングへ→
10.事務局長イクちゃんのIKUIKU!!&PANTHER NEWS→
※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR」は“少ない取材と”“大きな想像力”で制作されています。
「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
ADVAN PANTHER TOUR Vol.19 第4巻1号(通巻19号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 撮影/遠藤さん 差入/本当に来ね〜な〜 発行所・パンサーツアー事務局/03-3704-0194(FAX)
TOPページTopicsClub PANTHERについてマシンについてレースについてQ&Aお問い合わせ