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平凡パンサー4-1
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2.GG500 戦評〈1〉
世界が注目することは、世界一情けない姿をさらすことだ。
今年のワークスは、近年にも増して高齢だという。なにせ昨年よりも1才年をとっている。
2006年3月12日、ワシントンDCは雨模様の朝だった。第43代アメリカ大統領ジョージ・ウォーカー・ブッシュはベッドサイドに備え付けられている電話を引き寄せ「もうそろそろパンサーツアーの初戦の優勝者が決まるころだな…。」と秘書のケイティーに結果の確認を入れた。「ボス!Mr.チャンプ山本が破れました!ティディー冨田もホワイティー鴨居も……まさか…ダイコク関根だなんてあんまりだわー!!!。ジョージ……、この世界に神は本当に居るのでしょうか?」涙声のケイティーの声は最後には助けを求めるかのような叫び声だった。ブッシュは「大丈夫だケイティー。審判にメジャーリーグの審判を使えばいつでも判定はくつがえるさ。けっして我アメリカが敗北することは無いんだよ。」そう言うブッシュの手も震えていた。“関根の優勝”それはアメリカ牛肉が無くても巨漢が育つ明かし、国家存亡の危機でもあったのだ。

日本国内でもこの関根優勝のニュースで大変なことになっていた。テレビからエステの広告が消え、丸大ハム・日本ハムの株価が急上昇した、流行がエロカッコイイからエロカップクガイイになり、街は食堂と甘味屋で溢れかえった。当事者である関根は「僕って才能があってチャーミングだから、何をやってもツイ一番になっちゃうんだよね。カッコイイって辛いね。」と記者会見で語った。このことを聞いた全国の小学校で、何を信じていいか分からなく成り、未来に絶望した子どもが急増してしまった。

鴨居の戦い方から新たな力学法則を発見したと、パンサー大学のライズ学の権威中村教授が発表した。鴨居の“一生懸命”さは、スタートダッシュとピットインに集約され、レース中は発見することができなかった。その事から、怠惰が努力を上回る力学的な普遍性を証明、新たな法則として学会に提出した。この発表を受けて世のオヤジからの問い合わせが殺到している。鴨居はそのことについて「何言ってるんですか、常に必死に戦ってますよ。俺が速いのみせてあげましょうか?」と語っているがチームメイトの牧田は「鴨居さんの努力は3分は持ちます。」と暗に否定している。

心霊現象等の神秘体験を良くするという山本が今回も不思議な体験をしたと言うのだ。山本によると「チームメイトの阿部さんが2位に1秒もの差をつけてポールになったので、私も頑張ろうと思ってレース中必死でプッシュしていたんです。その結果3位になってポディウムに立っている人を確認したら阿部さんが居ないんです。ポイント圏内にも居ないし、どこにいったのでしょう?」この発言を聞いて事務局も急遽調査を開始した。“レース中は阿部さんは間違い無く走っていた”“小さすぎて見のがしたことは無い”“おサルの汽車と間違えてはいない”という目撃証拠はあったのだがどうしてもポイント圏内で阿倍の姿を見つけることはできなかった。以前にも2位を走っていてピットロードで急に居なくなり、ポイント圏内から姿を消したこともあったので、なにか事件に巻き込まれたのではないかと、警察に捜索願いを出し安否を気づかっている。

昨年の最終戦のギャグでコンストラクターチャンピオンを逃したホワイトパウダーズだが、今年の初戦は1位発進とまずまずの位置に着けた。今年こそはチャンピオンを獲りにいきますか?と牧田に訪ねたところ。「パンサーツアーを盛り上げるために序盤は2位との差を広げないようにゆっくり走ります。中盤ではパン屋の副業でIT産業を立ち上げてヒルズ族の仲間入りをして、六本木で女優とツーショットを写真週刊誌に掲載される予定です。終盤はチャンピオンを決めて、賞品でモナコに別荘を買って、来年は自家用ジェット機で参加する予定です。」と豊富を語ってくれた。事務局長幾橋も牧田の話を聞いて「モナコの一等地にプール付きの別荘を用意して待っている、チャンピオンを目指して頑張ってほしい。」と語っている。もちろん本物の別荘であるが、行帰りの交通費は自己負担だそうだ。ちなみに所有時間は1分なので注意してほしいと言うことだ。
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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR」は“少ない取材と”“大きな想像力”で制作されています。
「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
ADVAN PANTHER TOUR Vol.19 第4巻1号(通巻19号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 撮影/遠藤さん 差入/本当に来ね〜な〜 発行所・パンサーツアー事務局/03-3704-0194(FAX)
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