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スタート前のドライバーズミーティング。こんなにしっかりやってもいつも失格者やペナルティ-がでるのは何故? |
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茂原東のヘリポート下、高速の最終コーナーを抜けると登りになる。そしてコントロールラインが見えて来る。白と黒の市松模様の旗が初秋の青空に勢い良く振られ男達に戦いの終りを告げていた。そうパンサーツアーで最もエロい男、山形に優勝が訪れた瞬間である。誰もが驚いた、猥談以外に存在感等見せなかった男が王者の顔を見せたのだ。しかし、勝負の女神は純情で意地悪だった。エロいオッサンよりも初出場のオッサンを選び微笑んでしまったのだ。ピットロードからコースインする時に安全のためイエローラインが儲けてある。山形を含め山本・鈴木の3人がこのラインをカットし、レース終了後に1ランクづつ順位を下げる事がつげられたのだった。
そのことについて山形は「いや〜まいりました。入口ですっごい美人の子を氏名したと思ったら、来たのがオバサンだったという感じです。イエローラインカットなんて、私がするのはパイプラインカットだけかと思ってました。」と全然懲りていなかった。
山形よりもこの結果を悔やんでいるのが山本だった。シリーズチャンピオンとコンストラクタ-チャンピオンを狙える位置にいる山本にとって、同じ5秒のボーナスポイントを貰う結果になる2位と3位の2ポイントの差は大きい、この差が残り2戦に重くのしかかって来そうなのだ。山本は「いや〜痛いですね、シリ-ズ終盤に来て、阿部さんにも迷惑かけちゃったと思ってます」と語った。チームメイトの阿部は「あっ、そうなの?別にいいじゃん。」と山本の結果よりもツアーが用意しているバナナの方に気がいっているようだった。
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3位フィニッシュだと思っていたのに、優勝が転がり込んだのが山下だった。ツアー初参加で初優勝という偉業を成し遂げた山下は「ツアーで50才のクラスが開催されたと聞いて、ちょろいなと思って参加したんですが、実際なかなかレベルが高くて、優勝できたのはホントにラッキーでした。」と謙虚さを見せていたがチームメイトの後藤が「やったじゃん、山下!」と声をかけたら「チャンピオン様だろ!」と優勝をとっても喜んでいる様子だった。 |
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