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| とっても長いピットストップ、中村氏によるととっても退屈なんだそうだ。 |
この人に聞いても無駄だと思ったのだが念のために松井にも聞いてみた。「イェー!、勝っちゃったぜ!いや〜元々の実力はこっちが上だから、負けるわけが無いんだけど、敵も最近“新ネタ”を用意してくるは、コンチャンのネタをパクるわ、なり振りかまわずきてますから、気が抜けないっすよ。」とカラオケの大敵ライズの“トモヤ”にはまだまだ負けないと、大人気なく語っていた。やっぱり期待するだけ無駄のようだ。
まったく頼り無い連中ばかりなので、ベアレーシングの中で最も頼りになりそうな野崎によると、「マルさんそれなら、一位は石井君でそれから苅米さん、中村さんの順番だよ。」さすが野崎、やっぱり人間がマトモである。「でも本当は僕が優勝なんだけどね。エンジンがもう少し回って、ブレーキの効きがもうちょっとだけ良くなって、スタートをミスらないで、事故なくレースができれば簡単に勝てた筈なんだけどね。みんな僕の調子が悪くて運が良かったね。」と言っていた。最近もしかしたら蟻馬とメシでも食べに行ったのではないかと不安になった。友だちはきちんと選んだ方が良い。
良く考えれば、事務局長こと我がチームメイト幾橋に確認すればすむ話である。「イクちゃーん!」と言いかけてやめてしまった。そこには半ケツを出して、カ-トにまたがりレースクイーンをからかうイクちゃんがいた。普段の彼よりは随分とまともな感じなのだが、同類と思われても嫌なので、彼には後日改めて聞くことにしが、「ナニ〜マルちゃん?」と、聞きもしないのに動物的感は相変わらず鋭いヤツである。「今日のレース誰が勝ったの?」「うん?あっレース?多分阿部さん。」「阿部さんは500クラスだけど」「じゃあデ・ラ・ロサ。」自分が勝って無い時はまったくリザルトに興味がないらしい。
最近メキメキと力をつけ今回とうとう500クラスを追い出された高田は「誰が勝ったかということには意味がないんです。これから勝つのが僕だと言う事です。ちなみに丸塚さんには来年の初戦に勝つ予定です。幾橋さんは夏頃、最終戦には中村さんをブッチ切る予定です。えっ?田中さんですか?田中さんはカートを買って30分で抜きました。」と語った。まだ“田中は祟る”ということを知らないようだ。
きちんとレース結果を把握しないと新聞が作れなくなるので、センスの良い倉田に一番は誰かを聞く事にした。「う〜ん。ピットストップ2回やったので、一番レースを楽しんだのは僕かな。あと見た目で勝ったのも僕、一位にしたい人ナンバーワンって感じ?テクニシャンっていうのは、生まれ持った才能や美徳を備えていない人が嫉妬で身につけるものでしょ?そんな面倒くさいことしたくないですね。」と、結果はともかく、速そうなドライバーの仕種や、旨そうに見える表情を教えてくれた。
その時満平が通りかかったので、レースについて尋ねると「え〜麻美18才だから難しい事ワカンナ〜イ。」と言った途端チームメイトの関根に殴られていた。35才未満出場ができないモテギのパンサークラスで、“18才”と臆面もなく言い張り出場し、最近ではトレンドリーダー(年齢詐称トレンド)として活躍しているが、チームではギャグで“18才”は笑ってもらえるが、本気で“18才”というと何故だか殴られると嘆いていた。
昨年最終戦でとうとう優勝という偉業を成し遂げた翼が久しぶりにあったら遅くなっていた。どうしたのか尋ねたら「ガソリンが値上がりして、買えないので灯油に代えたらパワーがでなくて、でもJOMOの灯油は中々味が良くて好きなんですが......。」と実力では優勝が狙えるのだが、世界的な石油高が影響して晩ご飯にガソリンを食べる事が出来なくなった為、成績が振るわないのだと語った。
今回初参加の椋木は、TTからその存在を示し、優勝に絡むと思われたが、惜しくもコースをショートカットしてしまい失格になってしまった。そのことについて椋木は「いや〜勝てたレースだっただけにもったいなかったですね。カートにつけているナビがDVDナビだった為、コースを間違えた時にリルートに時間がかかって、正規のコースに戻れなかったのが痛かったです。」と次からはハードディスクナビで頑張ると語っていた。
色々聞いたが、結局誰が勝ったかは分らなかった。そうだ、きっと私(丸塚)が勝ったんだと思う。みんなして俺をダマそうとしているに違い無い。やっぱり天才だからな〜、嫉妬されてもしかたないかな〜。 |
