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4.GG500 戦評〈3〉
前号が藤堂さんでなければこれを今回の表紙に使おうかと思った写真。ちなみに、まだ生きてます。
秋山が速い、とっても速い、無茶苦茶速い。ベストラップをみても2位の牧田よりも0.8秒も速い。タイトラも0.8秒離してのダントツのポールポジションだった。そのことについて田中は「秋山さんは速いね〜、たしか25歳だったけ?」と肉体的な強さを誉め、500クラスのチャンピオンを狙う鴨居は「いや〜秋山さんは若い!若いな〜、こんなに若くっちゃ特別なステージで走らせてあげたいな〜。」と賞賛していた。500クラスの参加者はリザルトを見て「“秋山さん以外は”結構良い勝負だったな〜。」と今回のレースが白熱した良いレースだったと語っていた。500クラスでは“舅テクニック”という新しい分野が開拓されつつある。

今回参加者を驚かせたのが山北だ。なにせ山北“元祖やる気無し男”として知られているツライコース大嫌いレーサーなのだ。前日練習したばかりに、レースを棄権したという素晴しいリザルトを持っている事でも知られている有名人である。そのことを山北は「最近身体が丈夫になって、次の日に疲れが残るなんてことないですよ。若いんですから。」と言っていた。筋肉痛は次の次の日に来るから大丈夫だということらしい。

杉山カートきっての頭脳派渋谷のコンピュータが今回は空振りに終った。実はレース中しつこくウィルスに悩まされたのだ。レース序盤田中の後ろについたが、田中は遅くてもパスができない嫌らしいレーサーだ、そこで早めにピットインでパスを敢行、見事作戦は旨くいき田中の前にでることができた。実は田中は後ろにまわすと妙に速い、というか田中には抜かれたく無いのでこちらが遅くなってしまうという妙な性質を持っている。結果、四六時中つっつき回されてそのままゴール、惜しくも表彰台を逃したのだった。そのことを渋谷は「昨年迄の中村さんの気持ちが良くわかりました。きょうはお祓いをしてから寝ます。」と語った。今後も500クラスには田中は出場し続ける。

その田中が実は今村のことで悩んでいる。最年長選手にファステストラップを記録されたことについてだ。田中は「年齢を言訳につかえなくなるのは困る。」と深刻なのだ。そこで倉田に相談今村に若者メークでごまかすことにした。倉田によると、ヘアは軽くウェーブをかけたナチュラルなベースに、ピンクのエクステンションで耳を演出、うさぎさんヘア−にし、目元にはくっきりとアイラインを入れ、唇は真っ赤な吸血鬼だそうだ。田中はやってみてカワイかったら自分もお願いしようと思っている。

原口は富田の頑張りにこれまでサポート出来なかったが、今回6位入賞3ポイントを獲得、コンストラクター争いでも2位と今後に楽しみな展開にもってこれた。そのことについて原口は「いや〜、コンストラクラーなんて全然考えて無いですよ。で、次戦、鴨居さんはママを連れてくるんでしょうかね〜?」実は、コンストラクターに色気たっぷりのようだ。

田口がカートの性質で田中と話し込んでいた。感覚的な部分でしっくり行かない所があるので改良できないかとの相談だそうだ。ラリー好きの田口のことだから4駆にしたいという相談かと思っていたら「コーナーでのグリップ低下が深刻なので、子どもの頃に乗ってた自転車みたいに補助輪をつけたい。」と言うものらしい。しかしレギュレーション上それはできないので、田中は田口に、天地マリの写真を張って“マリちゃんカート”で我慢してもらうそうだ。

野崎が500クラスの紅一点として帰って来た。せっかくなのでよりインパクトを高める為に“ダニカ野崎”に名前を変えて登録しようかと考えているらしい。速さをアピールしたいのかと思ったら。「だってオジサんばかりでしょ、生意気なキャラでないと生き残れ無いですから。」ということだ。自宅にサンドバックを買い込みパンチとキックの練習を開始したらしい。
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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR」は“少ない取材と”“大きな想像力”で制作されています。
「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
ADVAN PANTHER TOUR Vol.15 第3巻3号(通巻15号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 差入/本当に来ね〜な〜 発行所・パンサーツアー事務局/03-3704-0194(FAX)
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