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2.レース結果〈1〉
その1 ツアーの名門として負けられない戦いが続くベアとライズ。でもすっかり堕落しております。
「レースといったら温泉」がベアの最近の流行。ライズはひたすら「酒」で“流行ってなんですか?”という一本気?なチーム。
よからぬ相談をする4人の男。見た目からもぜ〜たい正義の味方じゃないよね。悪の手先っていう感じ。
難しい年頃を向かえたのが、の藤堂である。今回TTは47人中のドンケツ、普通なら遅いオッサンやな〜とかトラブル?とかで済む問題なのだが、藤堂は真面目に走っての47番目だったのだ、それも前回のフェスティカでのポール男がである。その事を藤堂は「カートを始めてちょうど面白くなって、色々壁にぶつかって悩み多き青春状態です。」と爽やかに語ったが久美は「え〜もう更年期なの!」と怒っていた。

斉藤のレースはあっという間に終った、ブレーキでがまんできずに真直ぐ出て行ってしまったのだ。斉藤は今年一年は悩みの年だった、カートを乗り換える度にタイムが悪くなるという悪循環との戦いだった。しかしここにきて来年への光明が見えて来た、永年自身を悩ませたダイエットが成功にむかいつつあるのだ。善子がいうには「斉藤さんはピークから11kg痩せたから。来年はいけるんじゃないかな〜」といっている。田中は「じゃあ、新しいカート買ってもらわなくっちゃ。」と忙しそうである。斉藤の最大の敵は田中かもしれない。

その善子はじつはあの苅米をオーバーテイクしようとしたのだ。残念ながらスピンして失敗してしまったがそのチャレンジスピリットが高く評価されている。その事を苅米は「善子ちゃんオレにはもう死角はないのだよ。」と完璧なレース展開を自慢した。しかし後日、新東京で周回数を間違えトップだったのに2位になってしまったと聞く。死角アリアリである。

チームメイトの高橋の新車効果を見て、うらやましくて山北は今回程度極上のリーズナブルな新古車で挑んで来た。結果は思った効果は得られなかった。そのことについて高橋は「リーズナブルな車を選んだから結果もリーズナブルだったね。」と同僚を慰めていた。

野崎夫妻は夫婦共々賞をゲットした。良輔はアドバン賞のタイヤを、菜穂子は飛び賞の那須からの賞品を獲得、お互いに「お前の為に頑張ったよ、プレゼントだ。」「あなたの為に頑張ったのよ、ハイプレゼント。」と夫婦の愛を安くすまそうとしていた。

トラブル続きだったのがツアーの名門ライズチームだ。中村はブレーキが貼り付いてしまいスローダウンをしいられた。牧田はタイヤが外れてしまい、リタイアとなった。惜しかったのは鴨居で、今回何事も無くレースを終えればMVPの筈だった。レース前「表彰式で皆さんに出してください。」と賞品を頂いた。まさに余裕の展開だったのだが、レース中アクセルワイヤーが切れ片手でアクセルコントロールをしたが流石に湯山に逆転を許してしまった。それを見ていた事務局の丸塚は「鴨居さんが返してくれ!と言って来たら困るから賞品を隠せ!」とあわてて指示をだしていた。

唯一トラブルの無かったのが苅米だった。しかし前述のように、次のレースでポカをやっている。その事について中村は「最近苅米さん反応が遅いんスよ。だから次のレースででちゃったのかな〜?」と語った。苅米のアルツハイマーは全開だ。弦巻はレース中に体調を壊してしまい、リタイアとなった。その後入院となったが、今は退院してリハビリ中ということだ。また元気に戻って来て欲しいものだ。待っている。

山本は久しぶりにチームメイトの蟻馬が参加して、コンストラクタータイトルに向け燃えていた。セッティングで綿貫に助言を求めたところ「あっ、山本さんのカートハズレだから、何やってもダメ。」と、とてもお酒が美味しくなる話をされ、しっかり深酒ができて喜んでいた。
那須はフロントローになるとレースクイーンが傘をさしてくれる。いいな〜。
蟻馬がまたも表彰台に登った。しかし、事務局では蟻馬のような人間が表彰台に乗る事は好ましく無いと考えている。実は、彼のあの独特の言訳がききたいのだ……と思っていたら蟻馬の3位の感想が「あそこでピットインしなかったら優勝だったんだけど……カートも重かったし……。」と延々と続いた。さすが蟻馬。彼の辞書に反則という言葉はないらしい。

増田が大技を披露した。もの凄い大スピンだったそうだ。しかし今回の増田、レースの展開はとっても地味だったような気がする、誰に聞いても「知らない。」と答えが帰って来るばかりだった。増田に確認したところ「ここです!」と指差したのがパドックに止めてある愛車だった。ボッコリへこんでいた。高速道路でだった……。

女性ナンバーワンドライバー伊藤の地位が危なくなって来た。今回木野村がベストラップを出す等大活躍したからだ。伊藤は「私の魅力で男達を惑わせて、サーキットを大混乱におとしめてやる。悪女になってやるモ〜ン!」と語った。普通悪女は“モ〜ン”とは言わない。

長嶋が又やって来た。スターティンググリッドでレースクイーンに傘をさしてもらい、15秒もあったボーナスをモノともせず3位賞金と商品をゲット、今回も良いとこを持って行ってしまった。坊主丸儲けである。

今回初参戦の村岡はプーサンに似ている。いつもニコヤカで人懐っこい笑顔がそう思わせるのかもしれない。しかしプーサンといえども村岡はただのオッサンである。べつに可愛いわけではない。

コンストラクターはゼロの二人が輝いた。へっへっへー、チャンピオン様とお呼び。
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PANTHER TOUR VOL.12 2004年12月5日発行(年間不定期6回発行) 第2巻6号(通巻12号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 取材・カメラ/古川知子 差入無し
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