予選2位(43秒台3人の内の一人)久々にこれぞ松井という圧倒的な速さを見せつけ周囲を驚かせた。中でも一番多かった声は「やっぱり速かったんだ」であった。
だが当然それを黙って見逃す事務局ではない。特に今回のレースで自ら決めたレギュレーションに不公平さ(自分にポイントが着いて、他の速い人間がノーポイントのまま)を感じていた事務局長Iは、直ぐにコントロールタワーに駆け寄り審議にかけた。その結果、コースショートカットによるペナルティーでタイム抹消の裁定が下った。それに気落ちしたのか決勝では奮い立たず4周目でリタイヤという散々な結果に終わってしまった。
「松井よ、出る杭は打たれるのだよ」こうして正義を貫き、事務局長の威厳を守ったIであった。 |