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1.戦評
今年度も努力をせずに、車の迫力で他を圧倒しようというセコイ作戦をとってきたZERO。フルオリジナルデザインのステッカーで作成されたカートは見た目にも強そうで作戦はまんまと成功した。しかしステッカーを自分達ではった為、しわだらけで3m以内で見ないで欲しいとのことだ。
いよいよ待ちに待った'04パンサーツアーが開幕した。初戦表彰台を独占したのはなんと、前日練習走行でエンジンを焼き付かせた三人(ヤキツカセトリオ=通称ヤキトリ)だった。優勝した丸塚と三位の山本は「BSEが怖かったので焼く時はしっかり焼かないといけないと思ってエンジンをウエルダンに仕上げたので安心して決勝に挑めました」と語り、二位の蟻馬は「二人とは違ってオレは上品で味にこだわるから、焼き付きはミディアムレアで本来エンジンが持ってる味を大切にしたんだ」と負け惜しみを言っていたが、レース直前のハプニングを逆に活かし決勝で見事に結果をだした。サポートしているメカニックの柴田兄は「バカヤローいいかげんにしろ」と三人を讃えた。

今回ベストパフォーマンスで沸せたのがTODOROKI-BOYSの三人だ、エースの松井はTTで2位という地位に我慢ができず、ショートカットを敢行、思惑通りコントロールタワーに呼び出しを受け目立つ事に成功、持ち前のスタ−気質を満足させたが、そのあざとい演技を見破られタイムを剥脱、最下位になってしまった。決勝でも松井は猛然とダッシュ素晴しい走りを見せたが、一位まで辿りつけないことを悟ると、前の車と接触、大ジャンプを披露した。本人はあくまでもブレーキタイミングが違ったための事故と言っているが、物凄いジャンプの飛距離と着地時に見事なテレマーク姿勢を決めるなど、わざとの公算が強い。オフィシャルもその演技の高さを評価し、イエローフラッグの代わりに9.75の高得点を出していた。

もう一人大暴れしたのが田中だ。TTではホームストレートでスピンした粟根に、赤旗中断疑惑を押し付けられる等、当日悪の権化として皆の冷たい目線を集めていた。当然ふて腐れてしまい接触を繰り返す等、悪役の地位を確立したかに見えたが、決勝途中P-SPEEDでお茶を飲んだが、菊田氏に「こぶ茶は150円。」と請求され、踏み倒せない小物振りを見せた。

唯一チームでマトモに走った阿部は、7位スタートで決勝6位に入るなど、真面目に走ればこのチームは侮れない事を証明した。しかし三人とも、この“まじめに走る”が苦手なだとみんな知っているので、まったく警戒されていない。
開幕戦に向け各チーム新車やステッカー等様々な準備をしてきた。
しかし相変わらず前日の宴会がメインだと胸を張る選手も多い。
前年度チャンピオンチームのライズは鴨居の7位2ポイントのみと、初戦出遅れた感じだ。その鴨居もスタートで7台を抜き4位で帰って来たものの、走りやすい先頭集団を避け一周目でピットイン、ゴチャゴチャの下位集団に埋もれるなどチグハグな展開がみられた。今回参加できなかったエース二人とキチンとしたミーティングができなかったのではないかとの問いにたいして、牧田は「ライズでミーティングは信じられないくらい綿密に行います。○○ストレート(○○通りの事らしい)では焼肉が旨いとか、○○コーナー(○○交差点のこと)ではオネーチャンが奇麗な店があるとか、きちんと情報交換します。朝の3時までやった時は記憶がありませんけど。」と作戦とは飲み会に関してしか行わない事を広言した。しかし各チームともこの事は熟知しており、レース前日ライズと食事をしたら大変な事になることは周知の事実で、警戒されている。さすがサーキットで酒臭い男達の異名を持つチームである。次戦に期待だ。
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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR 」は“少ない取材”と“大きな想像力”で制作されています。「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
PANTHER TOUR VOL.7 2004年3月30日発行(年間不定期6回発行) 第2巻1号(通巻7号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 写真/古川知子 差入無し 発行所/パンサーツアー事務局 03-3704-0194(FAX)
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