|
|
|
今回から始まった「ワンピットストップ」、オフィシャルの指示で再スタートをきる山本選手 |
|
|
|
地元から参加の中川選手のマシン |
|
|
|
おお〜流し撮りできてる〜(池田カメラマン) |
|
決勝レースはアナウンサー嬢のハプニングから始まった。14 番グリッドの田中の名前を見て笑ってしまったのだ。「プッ!出てたんですね〜。サイキョウクラブってなんですか〜」と放送してしまった。女性から注目をあびて田中が嬉しく無いはずが無い。勘違いも甚だしいが、スタートダッシュを決め順位を2 つ上げた。
逆にスタートに失敗したのが石原だ。彼は普段K55 でエントリーしているため、スタンディングスタートの経験が無い、あせった石原は1周めにピットインし渋滞のリスクを回避するが、出たとこが悪かった。“その他3 人”の後ろに出てしまい抜くのに手間取り、予選7 位決勝ラップ6 位のスピードが全く使えず12 位と振るわなかった。決勝後「グレてやる!」と言っていた。
このレースの最大の見どころは5 周目に起きた。松井がピットストップで見事に引っ掛かったのだ。「ご飯がたりなくてスパゲティばっかし食ってたからな〜。」と昼食のセイにしたが、おかげで昼食のタイミングも悪かった事がバレてしまった。実は田中も昼食・ピットインともに最悪だったのだが、ピットロードをゆっく〜り走ることで知らん振りをし、「ボクはひっかかってないも〜ん」と老練なテクニックを披露した。
古豪富岡が復活した。持ち前のアグレッシブなテクニックで、随所で存在感をしめした。松木と接触し、フロントカウルを足で蹴飛ばしながら修理し走るという大業まで披露した。「やっぱりピットでメカに新品のフロントカウルに交換してもらったほうが、F1 ぽくて、格好良かったかな〜。」と少し後悔している。
森はレース中盤で堅実に走ったがポイントには僅かにとどかなかった。しかし、このF1 のようなレースは堪能できたと喜んでいる。ただ、ここまで本格的なレースができるのなら、レースクイーンがいないのはおかしい!と語気を強くして言っていた。まったくその通りである。
“その他3 人”の中で唯一クレバーな走りをみせたのが高橋だ。「あの2 人と一緒にされたら困るな、人間性を疑われる。」とは高橋の言い分。ではなにがクレバーなのか?実は他の2人が大馬鹿だったのだ。
馬鹿な行動だったが、田中と阿部が最後におこなったバトルが、実はこのレースで一番熱かったオーバーテークシーンであった。それは、チェッカーが振られた直後ワンツーフィニッシュの中村・苅米がウイニングランを始めると、後ろの田中と阿部が全速力でオーバーテークしていった。そのあまりの勢いに中村は「えっ!レース終わって無いの?って思いまして取りあえず追い掛けることにしました。」と語っている。そしてレース終了後のバトルは最終コーナーまで続き、ピットインのサインに気付いた中村・苅米はそのままピットロードへ向かったが、田中と阿部はホームストレートへ出て行きダブルチェッカーを受けることになる。その事に対し、田中は「チェッカーの振り方の熱意が足りん、あれじゃ人は止められない。」と、阿部は「だって20 周走りたかったんだもん。」と無罪を主張!2 人で『だってしょうがないじゃない』をデュエットしていた。
栗崎はレース終了後「いや〜賞金が出るなら、言っといてくれれば表彰台に乗ったのに。」と悔やんでいた。丸塚は「え〜じゃ〜優勝すればよかった〜。」と語っているが、オヤジギャグの一つだと思われている。
最後にレーサー件事務局長の幾橋だが、今回の「ピットストップ制」のルール改正は概ね評判が良い、無理をしないので事故もすくなく、複雑な要因がレースに深みを産むことになった。また、観戦者もレースの展開が目まぐるしく、観ていて面白かったとのコメントが目立った。しかし、当の本人はいたって不機嫌だ。「更なるレースの発展はエンターテイメントにありますから、評判が良いだけに甘んじてはいられないのです。」と語っている。その後、便所で「チクショー俺が勝つ為のルールだったのに〜!」と叫ぶ声が聞こえてきたが。幾橋だったのかどうかは今もって謎である。
事務局によると、第3 戦はさらにエントリーが増える事が確定しているそうである。各チームの戦略が更に難しくなりそうだ。 |