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1.戦評
上)スタートの瞬間。ゼッケン3が初めてのスタートダッシュに気を良くする苅米。それは、前方の第一コーナー迄の運命なのだが。ゼッケン2の鴨居もこの時点では幸福だ。
下)圧倒的な速さで優勝した笹田。実はミッションの3ペダルで優勝した事も有るつわものでした。
第2戦に参加した笹田が、パンサーツアーの伝統にのっとり初参戦・初ポール・初優勝の完全優勝を成し遂げた。戦前の話では、「彼は別にそんなに速くないよ。」という話しで参戦が許可されたのだが、他で普通なのはパンサーツアーでは速いということを改めて証明した形となった。まったく成長しない連中である。

そのパンサーツアーにどっぷりと浸かってしまった感があるのがライズの2チームだ。苅米は現在の心境を「雨の那須で52秒、雨の榛名で52秒。」と語り、350mも短い榛名で那須と同タイムしか出せなかった現実を、52秒という無機的な数字で見事に表現し、その詩的才能が高く評価された。また、鴨居はそれに「オレなんか、真面目に走って54秒」と見事な返歌を返し、タイムの無情さと最近太り気味な体の無常さを見事に表現していると参加者にウケていた。レースは二人ともキャラクターに無い見事なスタートダッシュを決めたが、その後スピンするなど『慣れないことはするものじゃない』との教訓をパンサーツアーに残すこととなった。

中村も寒さですっかりオジさん化していた。気合いの入らないレース中盤、自らのターボバイザーを飛ばしてしまい「いや〜あれじゃレースになんないよ!」とアクシデントをほのめかした。この中村に対して「流石にチャンピオン、これ程の高度な言訳をわざとレース中に行うとは、今年も侮れないヤツ!」と参加者にテクニシャンを印象づけた。チームメイトの牧田は中村よりは真面目なのか公式練習でタイヤをはずすという伏線は引いたもののレース中にあざとい行為は控えていた。しかしスピンする時はあえてホームストレートで回るなど、いかにもライズらしいレース展開に他のチームはさらにマークをきつくする見通しだ。

レインタイヤの空気圧設定に失敗した山本は「アリケンの分まで頑張らなくてはいけないので、言訳の元を作るのが大変でした。」とパンサーツアーの元祖言訳王の蟻馬をチームメイトにもつ苦悩を話した。しかし「山本はこの寒さの影響で得意のオヤジギャグを放てなかった事がレース本番に影響した。」と、中東のアルジャジーラで放送されたとの情報が入って来ているが、現在事務局で確認を急いでいる。
ボランティアでツアーを運営している為、なんの見返りもない二人が
合法的に賞品をゲットしようと無い知恵をしぼった方法とは。
パンサーツアーで最も卑怯なチームと言えば事務局長と編集長が組んだゼロだ。今回もそのゼロが旧トドロキクラブの助っ人栗崎を勝手に引き抜き丸塚の代わりにエントリーしてきた。栗崎はレース前「今日は勝ってもいいんですか?」と宣言してからこけるというのが持ちネタなのだが、今回は表彰台3位をゲットし、貴重なポイントをゼロにもたらした。そのことを栗崎は「『栗ちゃんは7位俺は6位狙いで行くから』と言っていたのに、予選終了後『あとはヨロシク』と丸投げされまして……」と天下り官僚の様な仕打ちをする幾橋のせいで頑張らねばならなかった苦しい立場を説明した。一方幾橋は本戦で普通に田中にパスされるなど、雨のレースではただの人以下になることがバレてしまい、「雨の時のレギュレーションを考えなくちゃ駄目だな、苅米さんと中川さんが遅いままで通用する方法は……。」と性懲りもなく、それなりの速さでコンストラクター優勝の賞品をゲットしようとする悪巧みを、密かに進行させている。
1.戦評
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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR 」は“少ない取材”と“大きな想像力”で制作されています。「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
PANTHER TOUR VOL.8 2004年4月30日発行(年間不定期6回発行) 第2巻2号(通巻8号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 写真提供/レーシングカートショップライズ 差入無し 発行所/パンサーツアー事務局 03-3704-0194(FAX)
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