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1.戦評
第3 戦は大会初のレインコンディションでの戦いとなった。午前中の練習走行は晴れていたのだが、最後の最後になって雨がぱらついてきた。各チームあわてて雨用のセッティングへと変更したが、予選が始まった時には路面には水たまりができており、セッティングを詰めることも出来ないまま一発勝負のタイムアタックとなった。

ポールポジションを獲得したのは大穴の丸塚であった。前回のレースからまったく練習もしていなかった丸塚が結果をだしたことで、メカニックのセッティングが良かったとの話もでたが、チームメイトの池田の話によると、「あれだけパンサーツアーの新聞に適当な事を書いてたんで、最近ヤツはカートに乗ってる人を見かけると逃げるようになってたし、『来るな〜追掛けないでくれ〜!!』って脅えて走ってましたから」と、強迫観念が彼を速く走らせたた原因ではないかとの見解を示した。

レースはその池田がフォーメーションラップで出遅れたため最後尾に下げられ、観戦に来ていた彼女に「サイテー」と罵られた直後にスタートとなった。

レ−スは、松井がいきなりスローダウン。また3 周めに中川がコースアウトリタイアとなり波瀾の幕開けとなった。更に波瀾は続き、前回ワンツーを決めたライズ&リオンの二人が、2 周目以降、実質抜かれる事も無くチェッカーフラッグを受けたが、しかし何を思ったか優勝したはずの苅米はなんとダブルチェッカーを受けて失格となってしまった。2 戦連続で、このような事態を招いたことについて事務局長の幾橋にコメントを求めたところ「順位がひとつ上がって嬉しかった」と語った。
2 戦連続のダブルチェッカーに田中の怪しい影、そして意外な真実判明?
事態を重く見た事務局はレース詳細の調査を開始した。チームメイトの中村も優勝の喜びよりも困惑の表情を浮かべて、「7キロの重りの追加か……バイトしなきゃ。」と悲愴な決意を口にしていた。

調査委員会がもらした途中経過によると、チェッカーフラッグを振られた時、苅米の直前の田中に対してオフィシャルが後一周のサインを出している。それを見間違えたのではないかという説と、阿部が語る「あれは田中の趣味。性格悪いから、人を悪の道へ引きずり込むんだ。」という説がある。決定的な証拠はないが、田中の「僕悪くないも〜ん」は誰も信じてはいない。

ここに来て注目される事実が出てきた。優勝経験のない幾橋がポイントリーダーになったのだ。不可解な出来事に疑惑の声が上がっている……真相は闇の中だ。
1.戦評
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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR 」は“少ない取材”と“大きな想像力”で制作されています。「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
PANTHER TOUR VOL.3 2003年7月25日発行(年間不定期6回発行) 第1巻3号(通巻3号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 取材・カメラ/古川知子 発行所/パンサーツアー事務局 03-3704-0194(FAX)
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