第3 戦は大会初のレインコンディションでの戦いとなった。午前中の練習走行は晴れていたのだが、最後の最後になって雨がぱらついてきた。各チームあわてて雨用のセッティングへと変更したが、予選が始まった時には路面には水たまりができており、セッティングを詰めることも出来ないまま一発勝負のタイムアタックとなった。
ポールポジションを獲得したのは大穴の丸塚であった。前回のレースからまったく練習もしていなかった丸塚が結果をだしたことで、メカニックのセッティングが良かったとの話もでたが、チームメイトの池田の話によると、「あれだけパンサーツアーの新聞に適当な事を書いてたんで、最近ヤツはカートに乗ってる人を見かけると逃げるようになってたし、『来るな〜追掛けないでくれ〜!!』って脅えて走ってましたから」と、強迫観念が彼を速く走らせたた原因ではないかとの見解を示した。
レースはその池田がフォーメーションラップで出遅れたため最後尾に下げられ、観戦に来ていた彼女に「サイテー」と罵られた直後にスタートとなった。
レ−スは、松井がいきなりスローダウン。また3 周めに中川がコースアウトリタイアとなり波瀾の幕開けとなった。更に波瀾は続き、前回ワンツーを決めたライズ&リオンの二人が、2 周目以降、実質抜かれる事も無くチェッカーフラッグを受けたが、しかし何を思ったか優勝したはずの苅米はなんとダブルチェッカーを受けて失格となってしまった。2 戦連続で、このような事態を招いたことについて事務局長の幾橋にコメントを求めたところ「順位がひとつ上がって嬉しかった」と語った。 |