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3.レース結果〈2〉
その1 失格者が出るのが当たり前になってしまった。オジサンはルールが覚えられないのか?
来年へ向けて各チームの戦略が見えて来た、戦略をたてるよりも練習した方がましかもしれない。
最終戦をたたかった選手達、まったく華やかではない。
今回も恒例の失格者がでた。木村がピット不通過(ちょっと外にはみ出ました)を犯してしまった。木村は「前日の練習走行が2クラスに分けられていて十分な走り込みが出来なかった為」と練習不足を悔やんだ。ほんの180周しかできなかったそうだ。

ピットストップで失敗したのが実はもう二人いる、阿部と池田だ。阿部はラインオーバーをおこして再ピットを宣告された。それについて阿部は「2回も入るの面倒臭いから、ペナルティーは車を降りてマッサージをしてくれるとか珈琲を出してくれるとかしてくれないかな〜」とまったく悪びれていない。一方、池田は前の車にピットで詰まってしまったそうだ。それに付いてチームメイトの丸塚は「池田は勧誘に弱く街ですぐにキャッチにつかまってしまう。今回もフラフラと付いて行ってしまったのが問題。」と語った。池田にコメントを採りたかったが、ヤフーのインターネット接続キャンペーンの説明を受けていて、それ所ではなかった。

遠藤が二人いるが親子ではない。カートに2年振り復帰の知宏は最近迄“有栖川”を名乗っていたがヤバくなったので『遠縁』をもじってあわてて付けたのに対し、つばさは女性問題で悩んでおり『え〜んどうでもなれ!』と遠藤を名のっている。本名は不明だ。

サイキョークラブは今回体力不足で惨敗した。そして来年度に向けて切実な問題に直面している。「選手の存命率」の問題だ。そこで山北は「餅を喉につまらせないよう、お雑煮は“餅禁止”」深田は「寒い朝は無理をしないでゆっくり起きる」を打ち出しているのにたいし、高橋は「若さを保つ為“渋谷でナンパ”」を主張している。とりあえずクリスマスに四人(田中も仲間に入りたいと急きょ参加)で渋谷のセンター街でためしてみる。もちろん“援助交際”では面白くない、対等の交際を望んでおり、その方法を松井に相談した。松井は「ほおっておいても自分の場合はモテるので、彼らへのアドバイスに苦慮した。」と容貌の差が大きな問題だとした上で「君と夜明けの珈琲が飲みたいな。」でチャレンジするのが最良ではないかと見解を語った。

初レースの水谷は後ろ向きの姿勢が批判をうけている。バックミラーを付けていた事かと思っていたら、パンサーツアーが最初というのがそうらしい。そういわれればそうか……。
その2 初戦の榛名と最終戦の榛名は雰囲気が一変していた。さらにオジサン化が進んだのだ。
すでに土曜日の夜に宴会と温泉を堪能して来ているメンバー達には、レースは食後のデザートのようなものである。
今回前評判を覆したのが苅米だ。これまでツアーでは輝かしい戦績を残しているが、実はここ榛名ではダメではないかという噂がたっていた。苅米の細い目がアップダウンの激しいコースでは上下に対応できないともっぱらの評判であっが、ウエイトハンディをものともせず2位とコンストラクターズへ貢献した。専門家によると苅米は、上下の運動に対し瞳を猫のように縦にすることによって対応しているのではないかということだ。一度見てみたいので誰か苅米の目を大きく開けてくれないだろうか。

山本が最近調子が上向きなのをチームメイトのおかげだと語っている。今年新シャーシにし、セッティングに悩んでスランプに陥って居た山本に、蟻馬がアドバイスでもしたのかと思ったらそうではなかった。あまりにも頼り無いエースの蟻馬に「見切りをつけたら心が軽くなった。う〜んやっぱり結構負担になってたみたいです。」とサバサバした表情で語った。来年のチーム体制も名言は避けた。

森は今回のレース結果を非常に恐れている。富岡が怒り出すのではないかと恐れているのだ。リタイアしたのが問題ではない、このチームオイルにはとことんこだわる体質があるため、チェーンオイルを塗り忘れて外れてしまったことが問題なのである。森は「しょうがないので富岡には好物のオイルサーデンでも持っていきます。」と語り、本人はそのあと気分転換に川崎のオイルマッサージへと向かったようだ。

久保田は普段PRDに乗っているが、今誘われてパンサーに乗ってみた。それについて久保田は「なんかヌルイレースですね。」と生意気な事をいってはみたものの、既に身体はオジサン、スターターの楽さや、温泉に浸かるのが目的のレースなどが身体をむしばんで来ている。ふと自分のハラを見る、「おいしいものを食べてレースもいいな〜。」オジサン化はもう止まらない。

伊藤はもとモトクロス乗りだ、年齢とともに長く遊べるレースとしてカートに参戦してきたらしい。こちらはまだそれほど枯れていないらしく、事務局長の幾橋に、「もうすこし刺激のあるレースも考えてくれ、たとえばカートによるストックカーレースみたいなガンガンぶつけながら走るレースを」と言っている。荒々しい人間かというとそうでもない。犬が大好きでチーム名のPAPIは犬の名前である。もちろんアイフルのコマーシャルのクーちゃんの大ファンでもある。
やっぱりチームのカラーリングが揃っているとすんごくカッコイイ!いかにも速そうなPIPA CLUB のんびりと整備をするメンバー達、この時点ですでに目標の半分(温泉)は堪能して来ている。
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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR 」は“少ない取材”と“大きな想像力”で制作されています。「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
PANTHER TOUR VOL.6 2003年12月15日発行(年間不定期6回発行) 第1巻6号(通巻6号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 差入無し 発行所/パンサーツアー事務局 03-3704-0194(FAX)
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