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3.レース結果〈2〉
その1
頭脳派といわれるレーサーが存在しないパンサーツアー。その謎に迫る。
足し算と引き算はできるが、分数の足し算になると怪しくなってくる。パンサーツアーの知能指数とは?
入賞者6人とどうしても映りたかった事務局長。長嶋選手の背後霊のようです。
年間チャンピオン絶対絶命の幾橋は勝ち目のないこの那須グランプリを捨てて最終戦決戦へ持ち込もうと、実は重りも外せてポイントも取れる“6位”狙いを宣言していた。それがどうしたことかスタートで出遅れて9位・ノーポイントに終わった。しかしレース終了後もニコニコと機嫌が良く、周囲を「さすが年間チャンピオンを狙う人間は大きな心をもっているんだな」と感心させたが、本当のところ“6”と“9”の違いが解らず本人は作戦が成功したと思っている。
コンストラクター3位争いでデットヒートを続けている“マーズ”の丸塚と“シープ”の山本は「周りはバカばっかりだからせめて私たちだけでも理知的に正々堂々と勝負しましょう。」とレース前日合同練習をした。しかし、雨だと分かっていて、インターネットでも“雨”、地元を出発する時から雨であったにもかかわらず、新品はドライタイヤしか用意しておらず、理知的というのが嘘であることが判明した。前日の練習走行では雨の中ドライタイヤで走った事を山本に確認したところ「とっても楽しかった、ちょっとの事でスピンするので練習になりました。」と周りに迷惑をかけて練習していた事を白状した。
木村は、初めてのコースということもあり、慎重に作戦を練っていた。そのため、タイムトライアルまではコースの攻め方や相手の出方の分析などにあて、本戦で得意のスタートダッシュにかける作戦でいくことにしていた。ところがそこに思わぬ落とし穴があったのだ。スタート説明の時オフィシャルは「レッドシグナル点灯後、イッチ・ニのタイミングで消しますから、スタートしてください。」と言ったのだが、実際は0.5秒くらいでいきなり消えた。そのため真面目にオフィシャルの話を聞いていた木村は出遅れたらしい。その時のことを木村は「スタート直後、後ろに粟根さんが来て抜かれそうになったのであわてました。」と、実は出遅れたのではなく女の子の側に行きたかっただけだったことが判明した。
「遠藤つばさはロボットである。だから雨のレースでは最初は良いが、だんだんサビてきて調子が悪くなったんだ。」と松井は主張していたが、遠藤が「ナニヲイッテイルンデスカ、ワタシハニンゲンデス。」と語り、歩く度に“ウィーン、ガッシャ”と音がするのを聞いて、みんなは松井説を信じていた。消息筋によるとソニーの“アイボ”より性能は劣るが稀少価値は高いそうだ。
その2
激しい出世レースかそれともリストラの嵐か。来年のエースの座を目指して終盤戦を闘うレーサー達。
見栄っ張りを満足させるエ−スの座。チ−ム戦略がまだまだのチームのエースにはどれほどの意味があるのか?
阿部・斉藤と田中・松井がもめている。もともと“ジョーナン”の粟根を登録時に田中が“等々力”で出場させた為「還せ!」と主張しているのだ。斉藤は「阿部さんを下働きに格下げして二人で出ようと思ったのに!」と、阿部は「斉藤君と代えてもいいから嘉子ちゃん還して!」と、粟根をエースとして厚遇する態度を見せた。一方松井は、現状を気に入っており「わーい女の子ばっかりのハーレムチーム作っくろっと!、う〜んじゃ〜田中は女装させるか。」とはしゃいでいたし、田中は「せっかく嫁いびりが楽しめるのに、手放せるか! 舅の予行演習にかかせない存在なんだ。」と抗議を一切受け付けない構えだ。
「最近どうしたんですか調子悪そうですね。」と中川に話すと、「そうなんです。前回の那須でも同じ事を森さん、富岡さんに聞かれて、実は新フレームのセッティングが煮詰まってないだけだったんですけど、つい『昔つきあっていた子が白血病で、ある雨の朝に亡くなって、それから雨が降ると悲しくて力が入らないんです……。』と適当に応えたら、とっても感動されて 今日会ったら『雨だな…、君も辛いだろうが頑張ってくれ!』とか『空から雨が降って来ても心の中に雨を降らせちゃいけないよ。』とか言われて、なんか速くはしったらいけない雰囲気になってきて……。」と妙な立場に追い込まれていると話した。そのとき遠くの方で目にうっすら 泪をためて歯をキラリと光らせながら、Vサインを示しこちらに向かって「ピース」と叫ぶ富岡・森の二人が立っていた。その後、森はレースで動揺が影響したのかスピンをするな生彩を欠き16位と沈んだが、富岡はすっかりと忘れたようにスタートダッシュに成功し一時は3位を走るなど健闘し、7位入賞を果たした。「まあ、人の事なんか知っちゃ−いねーよ。」と変わり身の速い富岡だった。
サイキョークラブは深田が「チーム内の人事異動でエースを決める。」とジャイアンツ方式を唱えた為、深く考えない山北と高橋は「じゃあ深田さんを1試合を残して解任するか?」と 真剣に考えている。チームエースの座は最近ミョーに速い高橋に決まりそうだが、山北もリタイアしたがアグレッシブな走りでアピールした。最終戦にむけて一悶着ありそうな感じである。
最終戦を前に、チーム再編成とシート争いに拍車がかかってきた。各チーム来年を見越した戦いになってきているようだ。
スタートは丸塚選手(私)が格好よく決めた。いや〜ここまではよかったな〜(2周目には抜かれてしまいました)。
チーム体制で悩む阿部、手前右(後姿)の粟根の獲得を目指す。 この写真はトリックではない。高橋と阿部の身長差に注目。
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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR 」は“少ない取材”と“大きな想像力”で制作されています。「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
PANTHER TOUR VOL.5 2003年10月15日発行(年間不定期6回発行) 第1巻5号(通巻5号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 取材・カメラ/古川知子 発行所/パンサーツアー事務局 03-3704-0194(FAX)
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