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1.戦評
ライズ&リオン、ワンツースリー!。圧倒的な強さで今回も勝利した。しかしチームリーダーの中村は頭をかかえていた。レーシングチームではパンサーツアーナンバーワンの実力をも つこのメンバーだが、まったくもって頭が悪いのが揃っているのだ。前日あれほどミーティング(一般社会で言う呑み会)で『チームオーダーがあるから忘れるな!』ときつく言っておいた のだが、セカンドポジションからスタートした長嶋は2周目にはトップを奪い、そのままゴールし てしまった。表賞後長嶋に確認をしたところ、「キャッホー、ヤリー!!、俺ってすんご〜い!天才!中村〜俺を見習え〜!」と語った。この男は一度 酒が入ると1ヶ月は抜けないらしい。

そして苅米の天然ボケもまた中村の頭を悩ます問題だ。今回もポールポジションをとりながら、レッドランプが消えたところでスタートの 筈が、ブルーランプがつくのを待ってて出遅れている。そして、この男も中村の前でゴールしてニコニコ笑っている。中村は最近気付いた ことがある。「苅米さんは、そう言えば時々笑えないオヤジギャグを言うな〜。今回も『苅米さん青信号待ってたんだって。モ〜』と女の子 にウケていたのを喜んでいたし。」そう、難解なギャグを好むオヤジギャグエンスーじゃないかと疑っているのだ。「そう言えば若い頃大阪に留学していたらしいし…。あっ! 絶対前回の那 須の失格もワザとウケを狙ってやったんだ!」中村の疑念は確信へと変わっていった。

鴨居は今回は後方に沈んでしまった。本当はバカっ速いのだが、この男には決定的な欠点がある、記憶力が悪いのだ。前日のミーティング(呑み会)でも「最初は右、ず〜っと行って右・左・右で左にゆっくりそして……」とサザンの『つなみ』に合わせて歌って踊って覚えさせたのだが、間に合わなかった。チームの話によると来年の参戦には間に合うかもしれないということだ。

苅米は中村ついてこう語る。「中村さんは初参戦の時。バイクの練習日に連れてきちゃうし、誰が一番ボケてるかと言えばもちろん彼です。彼はチームリーダーとして悩むかもしれませんが、又の名を“鶏の頭”というくらいなので、3歩あるくと忘れるので大丈夫です。」
粟根にはハンディは必要無いが古川にはハンディの意味が無い
これはセクハラなのか!!パンサー界に起こる衝撃の事実とは?
ノーポイントの幾橋とチームオーダー無視の長嶋のせいで、コンストラクターチャンピオンの行方が僅か1ポイント差という大接戦となったが話題の中心は女性ドライバーだった。今回初参加の粟根がレ−ス中6番目のタイムをたたきだしたのだ。レース直前、田中は「負けたら師匠と呼ばせていただきます。」とせせら笑っていたが、「スピンは大人の女の甲斐性よ。」と粟根が余裕をみせてくれたので助かった。男性ドライバーはこの悪夢のような出来事を「無かった事」にしたかったが、本当に無かった事になってしまったのは、もう一人の女性ドライバー古川だ。オーガナイザーに『順位を上げてオ・ネ・ガ・イ?』と迫り、相手にされなかったためドロップキックをお見舞いしてしまい、成績を抹消されたという噂が流れているが真相は解らない。その事を古川は「私があんまりにも可愛いから、他人の目に触れさせたくなかったのね。」と語った。しかし、60kgを超えたロシアのプリマドンナが解雇されかけた事を彼女は知らない。
1.戦評
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※パンサーツアー専門誌「PANTHER TOUR 」は“少ない取材”と“大きな想像力”で制作されています。「ちょっと違うな〜」はありうることですが、抗議はうけつけません。投稿のみ受け付けますので、そこんとこヨロシク!
PANTHER TOUR VOL.5 2003年10月15日発行(年間不定期6回発行) 第1巻5号(通巻5号) 発行人/幾橋俊之 編集長/丸塚久和 取材・カメラ/古川知子 発行所/パンサーツアー事務局 03-3704-0194(FAX)
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